大麻を吸引して運転するのは飲酒運転より安全、という研究結果が出される

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By Lst1984

年々厳しさを増す飲酒運転の取締り。実はお酒より違法な大麻の方が運転する上では安全だ、という驚きの研究結果が発表されています。

Does marijuana make you a more dangerous driver than alcohol? – Slate Magazine:
Study shows medical marijuana laws reduce traffic deaths:

この研究はコロラド・デンバー大学の経済学教授ダニエル・リース氏とモンタナ州立大学の経済学准教授マーク・アンダーソン氏によって行われ、医療大麻の解禁と交通死亡事故の関連を取り扱った初めての研究とのこと。

研究によると、飲酒運転をおこなったドライバーが事故を起こす確率は大麻吸引運転をしたドライバーの10倍以上になります。また、大麻タバコ3分の1本以下の少量の大麻の吸引後に運転をした場合では特に運転能力に支障は認められず、かえってシラフのドライバーよりも事故を起こしにくいという結果も出ています。

調整能力、視標追跡能力、反応時間といった運転時に必要な能力は、大麻を吸引すると通常時ではシラフの人間よりもそれぞれの値は低くなりますが、運転シミュレーターを使った実験ではほとんどそれらが運転上の実際の障害にはなりませんでした。

一体どうしてこのようなことが起こるのか、ということに関しては決定的な説明はされていませんが、それぞれの酩酊に対する自覚に鍵があるのではないかという仮説が有力です。

例えばある実験において、大麻タバコ3分の1本を吸引した被験者は、運転能力に変化が起きていなかったとしても自分が酩酊していることを自覚します。一方お酒を2杯飲んだ被験者は、実際に運転テストの成績が悪化している場合でも自分は大丈夫だと考えがちです。酩酊に対する自覚が運転への注意力の喚起につながる、ということです。

また、運転シミュレーターでは、大麻で酩酊している被験者は飲酒している被験者よりも非常にゆっくりと車を運転し、より車間距離を開け、追い越しの回数も減りました。逆に飲酒した被験者はリスクの大きな振る舞いが増えるようになり、よりスピードを出し、車間距離を詰め、無謀な追い越しをかけました。この辺りはお酒と大麻、それぞれの人間に与える影響の性質の違いが交通事故の増減とも結びついているということになりそうです。

ただし、安全だと言われているのははあくまでも少量の大麻吸引時のこと。大麻タバコ2分の1本以上を吸引した場合は、車線に沿って運転できない、黄色信号や不意の危険に対しての対応速度が鈍る、自分のスピードが正しく認識できないなどといった問題が発生するようになります。

なお、最も危険なのはお酒と大麻を併用した場合。両方の悪いところが同時に出てしまい、致命的な事故を起こす可能性が非常に高まります。

どちらにせよ、日本では飲酒運転も大麻も非常に厳しく法律で禁じられています。絶対にやらないようにしてください。

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