アメリカのドラッグ汚染度がよくわかるインフォグラフィック

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by Angelo Gonzalez

人口3億1000万人超、世界有数の大国アメリカはその繁栄の反面、ドラッグ汚染国家という顔も持っています。「ドラッグ大国アメリカ」は映画やドラマの世界の話ではありません。現実のアメリカのドラッグ汚染度がよくわかるインフォグラフィックを解説していきます。

Infographic: Why we’re losing the ‘War on Drugs’ | Matador Network

1980年代以降、アメリカは本格的にドラッグ撲滅のための“麻薬戦争”を繰り広げてきました。これがその様子をまとめたインフォグラフィックです。(クリックで画像のソースへ飛びます)

アメリカ人は世界人口の7%を占めています。世界中にはマリファナ愛好家が1億6000万人ほどいますが、その20%にあたる3250万人はアメリカ人です。エクスタシー(MDMA)を日常的に摂取する人は世界で2000万人存在し、その中の16%(320万人)を占めているのはアメリカ人。また、アヘン剤(アヘン、ヘロイン、モルヒネなど)の場合は世界で4500万人ですが、アメリカ人は30%の1400万人を占めています。コカインの場合だと世界での愛好家が1750万人で、アメリカ人は33%を占める570万人です。

2003年度のデータによると、世界全体で買われた違法ドラッグの44%はアメリカ人が購入しています。なお、世界全体の違法ドラッグ市場は3216億ドル(約25.2兆円)です。では、主要な違法ドラッグが一体どこから供給されているのかというと、まずヘロインの場合は全体の87%がアフガニスタンで生産されており、アメリカへはメキシコやコロンビアを通じて運びこまれてきます。コカインはというと、主にコロンビアやペルー、ボリビアで作られているようです。メタンフェタミン(覚せい剤)の大部分はメキシコやアメリカ国内の巨大な研究所で生産され、LSDは主にアメリカ製。エクスタシーはメキシコやオランダが生産地で、マリファナはメキシコ、アメリカ国内、パラグアイとのこと。

メキシコで2006年から続く麻薬絡みの戦争では4万7515人が亡くなっており、その47%は2011年の最初の9ヶ月間で亡くなりました。2009年の米軍報告書では、「迅速かつ突然に崩壊する危険性がある国家」としてメキシコとパキスタンが挙げられています。

メキシコの法執行機関によって押収された武器の少なくとも25%はアメリカで作られたものです(未確認の武器は数えきれないほど存在します)。なお、2010年のメキシコにはSINALOA、LOSZETAS、LA FAMILIA、TIJUANA、BELTRAN-LEYVA、GULF、JUAREZという7つの主な麻薬カルテルがありました。

アメリカが推し進める“麻薬戦争”に費用がいくらかかっているのかというと、2010年には連邦政府、州および地方政府の合計で400億ドル(約3.1兆円)もの予算が使われています。これはNASAに割り当てられた予算の2倍にあたる金額です。実のところ、アメリカでは19秒に一回、誰かが違法薬物絡みの罪で投獄されています。2010年には新たに19万641人の囚人が誕生しましたが、その中の51%にあたる9万7472人が麻薬関連の罪を犯しています。ちなみに、カリフォルニア刑務所の例をとってみると、刑務所で一人の囚人を生活させるためには年間4万7000ドル(約368万円)かかるとのこと。

2010年のアメリカでは1312万947人が逮捕されました。推計ではそのうちの12.4%にあたる163万8846人が薬物乱用での逮捕です。ドラッグ絡みの犯罪で州および連邦刑務所に投獄された人数は1980年の2万3900人から、2006年になると1412%増となる36万1276人にまで増えています。恐ろしい増加率です。

では、合法的な薬物の市場規模はどうなっているかというと、2006年のデータでは6000億ドル(約47兆円)分の市販薬が購入されています。ちなみに、アメリカは西側諸国の中で唯一製薬会社がテレビコマーシャルを放映できる国。違法・合法を問わず、アメリカが“ドラッグ大国”であることは間違いありません。

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