Appleのマルチタッチ特許が無効と判断、AndroidやWindows Phoneへの甚大な影響は回避か



昨年6月にAppleが取得したマルチタッチ操作に関する特許は、GoogleのAndroidやマイクロソフトのWindows Phoneといったライバルとなる陣営に甚大な影響を与えるのではないかと不安視する声が上がっていましたが、なんと無効と判断されたことが明らかになりました。

詳細は以下から。



Apple Loss in Motorola Mobility Patent Case Upheld by Agency - Bloomberg

Bloomberg社の報道によると、Appleが自社の特許を侵害しているとして、アメリカ国際貿易委員会に対して「Droid」「Droid 2」「Droid X」「Xoom」などのMotorola製スマートフォンおよびタブレット端末の販売停止を求めていた訴訟の判決が下ったそうです。

Theodore Essex裁判官はAppleが保持している3件の特許をMotorolaが侵害したという主張について、1件の特許についてはMotorolaが侵害していないという判断を下した上で、残り2件については特許自体が無効であるとして却下。

ちなみにMotorolaの侵害が認められなかったのは、2010年10月にAppleが取得した、「スクリーンをタップ、スライド、ピンチといった種類の操作に対応するデバイスをカバーする特許」とされています。

また、今回無効と判じられたのは、2010年2月に取得された「ユーザーの指で複数のタッチを認識することができるタッチパネルの特許」および1995年に取得された「プログラムのインストールやマシンの再起動無しにコンポーネントを追加する方法に関する特許」の2つ。

昨年Googleによって買収されたMotorolaは、今後のAndroid陣営の中心的存在となることが想定されるため、今回マルチタッチに関する特許が無効であると判じられたことは、非常に大きな意味を持つことになるわけですが、やはり気になるのはこれから先、ヨーロッパなどでも行われるであろう訴訟合戦の行方。

なお、MotorolaはAppleに訴えられる一方、アメリカで逆にAppleを相手取った提訴を行っており、判決は現地時間の4月23日に下される予定です。

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