京大西部講堂で平日の昼間から4日間に渡って繰り広げられた屋内滞在型フェス「オキュパイ西部講堂」

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京都大学西部講堂、それは60年代から様々な伝説に彩られた歴史ある場所。京都市左京区の京都大学敷地内にあり、京都の音楽シーンを語るときに外すことのできないこの建物で21世紀の現在も新しい音楽の試みが行われていました。ここで行われたケタ外れのフェスをレポートします。

今回西部講堂で行われた「オキュパイ西部講堂」は5月10日(木)から13日(日)までの4日間、しかも毎日お昼から夜遅くまで開催されるという型破りなフェスティバル。サラリーマンでは参加不可能な平日昼間にもガッツリとDJセットやライヴが組まれています。

西部講堂入り口付近。マーケットができています。

ライヴペインティング中。様々なアーティストの合作です。

子供も参加。予想できない展開が新鮮だとアーティストさんも楽しそうでした。

入口付近の様子です。

講堂の中央付近にあるステージ。奥には弁財天の壁画が構えています。さすが京都。

金曜昼間という時間帯でもお客さんが耐えないのは京都ならではの文化。

土曜日ともなると人はさらに増加。

今回の主催者森島氏のバンドAUXのライヴ。

このフェスを主催した森島氏は「屋内滞在型ロックフェス」というコンセプトを頭において「オキュパイ西部講堂」を作り上げたといいます。ただ音楽を聴くだけではなく、西部講堂という場所にじっくりと滞在して遊び、話し、食べて飲む。そんな西部講堂での時間の全てを味わい尽くすものだと。

言葉の通り、西部講堂の内外にはマーケットが出現し、創意工夫に満ちた各国料理を食べたり、手作りの雑貨や服などを買うこともできます。しかもお店は日にちや時間によって刻々と変化。ある日ある時間帯しか出ていないお店もたくさんあり、まさに一期一会。

酵素ジュースのお店。横ではゆっくり弾き語りも。

アイスクリーム屋も。子供が夢中です。

自慢のラインナップ。

ハンドメイドの洋服のお店。味噌汁屋も兼業していました。

ゲルの中では茶事が催されていました。京都です。

揚げたてカレーパン。美味でした。

本当にやっていたのか、残念ながら確認できていません。

森島氏はオキュパイという言葉に「もともとあった、あるべき状態に戻すこと」という意味を込めています。西部講堂は時にロックの殿堂とも呼ばれ、数々の大物アーティストがライヴを行ったこともあり、そしてそれゆえの問題も起きました。

そういった商業主義とは一線を画し、自分たちの場所として西部講堂を捉える視点を大切にして「オキュパイ西部講堂」は作り上げられています。巨大な音響や照明システムを導入するのではなく、西部講堂という場所の持っている特性、スケールをそのまま生かした音楽環境や空気感でのフェス。

そして出演者たちは京都市の左京区在住であったり、縁の深い人々。そして全員がノーギャラで出演しています。入場料も無料で、かかった経費などはドネーションによって賄っているとのこと。

好きじゃなきゃできないし、好きだからこそやっている」と森島氏は語ります。そこには商業主義が扱う収益前提のコンテンツとは違うものが現れてきます。古いものと新しいものが混じりあい、前衛性や実験性が入り乱れ、今ここにある京都の音楽の生の姿がほとばしっていました。




なお、「オキュパイ西部講堂」は5月13日から6月3日まで京都市左京区一円で行われるイベント「左京ワンダーランド」のプレイベントという位置付けでもあります。これから3週間、西部講堂から飛び出したようなイベントがあちこちで行われる予定。興味のある方はぜひ、左京区を訪れてみてください。

左京ワンダーランド2012

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