後悔しないスマートフォンの選び方 2012年夏モデル編



携帯電話各社が発表した2012年夏モデルが続々と発売されていますが、各社とも一気にフィーチャーフォンからシフトし、スマートフォンづくしの様相を呈しているため、「いったいどの機種を選べばいいのか分からない」という人も多いはず。

さらに携帯電話各社は2年利用を前提とした料金プランや割引を実施しており、機種選びを失敗すると2年間憂鬱な思いをすることになるわけですが、「後悔をせずに済む機種」の基準をBUZZAP編集部員の独断と偏見でお届けします。



◆ディスプレイの解像度はHDまたはQHD推奨
960×640の高解像度液晶「Retina Display」を備えた「iPhone 4」および「iPhone 4S」や、同じ解像度の「IS03」のようなモデルを除いて、長らくスマートフォンに搭載されてきた「WVGA(800×480)」解像度のディスプレイ。

しかし最近はより高解像度の「HD(1280×720)」や「QHD(960×540)」といったディスプレイを搭載するスマートフォンが増加中。1画面で表示できる情報量が増えるだけでなく、HD動画などのコンテンツが普及しつつある今、なるべく解像度が高いものを選んでおくに越したことはありません。

約4.6インチの大画面HD液晶を搭載した「AQUOS PHONE SERIE


◆最低でもデュアルコアCPU搭載モデルを選ぶべき
そしてスマートフォンの性能を最も左右するのがCPU。「PANTONE 5 107SH」のように、シングルコアであってもメーカーのチューニング次第で快適に動作する場合がありますが、基本的にはデュアルコアCPU搭載モデルの方が快適に動作します。

また、処理能力を必要とするコンテンツは今後も増えることが想定されるほか、シングルコアCPUモデルの大半にAndroid 4.0へのアップデートが提供されなかったように、「今後行われるAndroid OSのバージョンアップに対応できるかどうか」という非常に大きな問題もあるため、処理能力が高いものを選んでおく必要があります。

1.5GHzのデュアルコアCPU搭載ですいすいと動く「Galaxy S III SC-06D」。なかなか気持ち良く動いてくれます。

指に吸い付くタッチ感のGalaxy S III - YouTube


デュアルコアのさらに上をゆくクアッドコアCPUを国内で初めて搭載した「ARROWS X F-10D」。兄弟機となる「ARROWS Z ISW13F」同様、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」をプレイできるなど、高い3Dゲーム性能を備えていますが、本体が異様に熱くなっていたため、購入時は実機を触って検討した方が良さそうです。


◆カメラは「裏面照射型CMOSレンズ」採用モデル推奨
今や1000万画素を超えるカメラを搭載したスマートフォンも珍しくありませんが、本当に大事なのは「キレイに撮れるか」という部分で、「画素数の多さ=画質」とは限らないのが現状です。そこで、カメラにこだわるなら暗いところでもキレイに撮影できる「裏面照射型CMOSレンズ」採用モデルを選びたいところ。

ソニーが開発した裏面照射型CMOSレンズ「Exmor」を搭載した「Xperia GX SO-04D」。Xperiaシリーズ以外にも、富士通の「ARROWS X F-10D」「ARROWS Z ISW13F」、シャープの「AQUOS PHONE SERIE」、HTCの「HTC J ISW13HT」など、数多くのモデルが裏面照射型CMOSレンズを採用し始めています。


◆「LTE」や「WiMAX」「DC-HSDPA」など、なるべく高速通信対応モデルを視野に
下り最大75Mbps・上り最大25Mbpsの「LTE」や、下り最大40Mbps・上り最大15.4Mbpsの「モバイルWiMAX」、そして下り最大42Mbps・上り最大5.7Mbpsの「ULTRA SPEED」など、携帯電話各社が提供している高速通信サービス。

従来の3G回線よりも高速であるため、「Skype」「LINE」などの無料通話アプリはもちろん、YouTubeなどで動画を見る時も快適に楽しめるほか、アプリの更新などもスイスイとストレス無く行えることを考えると、高速通信サービスに対応しているモデルを選んでおくにこしたことはありません。

LTEに対応しただけでなく、デザイン面でとんでもないインパクトを放つ「L-06D JOJO」。


◆長く使えるモデルが欲しければ、「大は小を兼ねる」の精神で選ぶこと
基本的に「高性能なものを選べ」ということになっていますが、これはスマートフォンが本格的に普及し始めるきっかけとなった2010年の秋冬モデルと現行モデルを比べれば一目瞭然であるように、日進月歩のスマートフォン業界では致し方ない話。

「最低でもデュアルコアCPU搭載モデルを選ぶべき」という部分でも述べた通り、性能が低ければOSのバージョンアップや今後も登場するであろう処理速度・回線速度を必要とするさまざまなリッチコンテンツにすぐさま対応できなくなる可能性は否めないため、2年使いたいのであれば、それ相応のモデルを買った方がいい……ということです。

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