Softbank 4Gが月額3880円になる「4Gデータ通信バリューキャンペーン」が分かりづらい



ソフトバンクモバイルが下り最大110Mbpsを実現する次世代通信「Softbank 4G」を月額3880円で利用できるようになる「4Gデータ通信バリューキャンペーン」を8月から展開します。

各社が提供する次世代高速通信の中で最もタイトだった通信量制限の緩和も合わせて実施されますが、提供条件がややこしいことになっています。



◆「Softbank 4G」を月額最安水準の月額3880円で利用可能に
「4Gデータ通信バリューキャンペーン」を開始 | ソフトバンクモバイル株式会社

ソフトバンクモバイルのプレスリリースによると、同社は8月1日(水)から次世代高速通信「Softbank 4G」向けに「4Gデータ通信バリューキャンペーン」を提供するそうです。

「4Gデータ通信バリューキャンペーン」は通常月額5985円で提供されている「4Gデータし放題フラット」を「UQ WiMAX」や「EMOBILE LTE」などと同じ、業界最安水準となる月額3880円で利用できるようになるというもので、「4Gデータし放題フラット」への加入と対象機種の「新スーパーボーナス」での購入が必須。

料金比較。なお、キャンペーン加入時は別途発生する月額525円の「4Gデータ通信基本料」も無料となります。


◆他社と比較してタイトだった通信量制限も緩和、ただしキャンペーン適用時は従来通り
また、プレスリリース本文ではなく、注釈部分に書かれていた内容によると、2012年10月から「Softbank 4G」は毎月のデータ通信量が5GBを超えると通信速度が128kbpsに引き下げられ、速度制限を解除するには2GBごとに2625円が発生する予定でしたが、通信量制限が月間5GBから7GBに緩和

ただし緩和されるのは通常契約時のみで、「4Gデータ通信バリューキャンペーン」適用時は5GB制限のままとなることに注意が必要です。

「4Gデータし放題フラット」は2年契約(自動更新)となり、更新月(契約期間満了の翌請求月・初回のみ翌々月を含む2カ月間)以外の解約などには契約解除料(9,975円)がかかります。また、別途4Gデータ通信基本料525円/月がかかります。2012年10月以降、毎月ご利用のデータ量が5GBを超えた場合、請求月末まで通信速度を自動で送受信最大128kbpsに制限する予定でしたが、月間7GB(本キャンペーンの場合は5GB)を超える通信を制限の対象といたします。2012年10月以降、別途お申し込みいただくことで制限なくご利用いただくことができます(7GB超過後、2GB毎に2,625円かかります)。My SoftBankにてEメールアドレスを登録いただくことにより、ご利用いただいたデータ量をメールにてお知らせいたします(2012年8月1日より受付開始)。


◆下り最大110Mbps対応モデルは現時点で対象外
また、「4Gデータ通信バリューキャンペーン」適用対象となるのは、現在発売中の「ULTRA WiFi 4G SoftBank 101SI」に加え、2012年8月中旬以降発売予定の「ULTRA WiFi 4G SoftBank 102Z」の2機種。いずれも下り最大76Mbpsで通信可能なモデルです。


102Zと同時に発表され、9月以降発売予定のソフトバンク初となる下り最大110Mbpsを実現した「ULTRA WiFi 4G 102HW」は、現時点で対象に加えられていません。


「Softbank 4G」特設サイトでは史上最速の110Mbpsを大々的にうたっていますが、今後キャンペーン対象機種として102HWは追加されるのでしょうか。

SoftBank 4G 特設サイト | ソフトバンクモバイル


◆「4Gデータ通信バリューキャンペーン」適用時と通常契約時、結局どっちがお得なのか
このように「4Gデータ通信バリューキャンペーン」適用時と通常契約時で料金だけでなくサービスの内容が変わることになるわけですが、それぞれを比較してみるとこんな感じになります。

・通常契約時
月額料金:6510円(「4Gデータし放題フラット(5985円)」+「4Gデータ通信基本料(525円)」)
通信量制限:7GB

・「4Gデータ通信バリューキャンペーン」適用時
月額料金:3880円(「4Gデータし放題フラット」+「4Gデータ通信基本料」の合算)
通信量制限:5GB

また、2012年10月以降に「4Gデータ通信バリューキャンペーン」を適用して、通常契約時の上限と同じ7GBを通信したと仮定した場合でも、月額料金は通常契約時より5円安い6505円となる計算に。

つまり毎月の通信量が5GB以内に収まるユーザーだけでなく、5GB以上通信するユーザーでも同キャンペーンを適用した方がリーズナブルということになるため、下り最大110Mbpsの「ULTRA WiFi 4G 102HW」を狙っているユーザー以外は、キャンペーン適用で契約してしまって良さそうです。

「電波が不安定な状況や移動時といった使用環境によってはバッテリー持続時間が半分以下になることがある」という注釈があり、駆動時間が1時間台になる可能性があるモバイルルーター「101SB」のように、本文以外の部分に大事なエッセンスが書かれていることがあるソフトバンクモバイルのプレスリリース。

今回のキャンペーン料金や通常プランに対する通信量制限の緩和についても社内でさまざまな検討を行った結果だと思われますが、「携帯電話の料金プランはわかりづらい」ということをうたって携帯電話事業に参入した同社であるだけに、もう少し分かりやすい形で解説してもらいたいところです。

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