WiMAX・LTE・3Gに対応、「いいとこ取り」できる夢のような通信端末が登場



KDDIが2012年冬モデルとして「au 4G LTE」に対応したスマートフォンを一挙に発表しましたが、その一方で大手携帯電話3社が提供するLTEサービスは一部を除き、「月間7GB」という転送量制限が課されているのが現状。

そのためKDDI傘下のUQコミュニケーションズが提供する転送量無制限の「モバイルWiMAX」を搭載したスマートフォンのニーズも少なからずあるわけですが、なんとWiMAX・LTE・3G対応で「速度が必要なところではLTE、転送量が気になるならWiMAX」といった使い方を実現できる夢のような通信端末が登場しました。詳細は以下から。



Sprint Newsroom | Sprint Plug-in-Connect Tri-Mode USB Fact Sheet

ソフトバンクによる買収話でも知られ、アメリカでWiMAXサービスを展開しているSprintのプレスリリースによると、同社は3G(CDMA 2000 1x EV-DO Rev. A)とWiMAX、LTEに対応したUSBデータ通信端末「Plug-in-Connect Tri-Mode USB」を発売するそうです。

これが「Plug-in-Connect Tri-Mode USB」。チップセットとして2012年冬モデル最強スペックとなった「HTC J butterfly」に採用されたものと同じ、各種通信方式をサポートしたクアルコムの「MDM9615」や、WiMAXに対応したBroadcomの「BC350L」を搭載しています。


残念ながらLTEの対応バンドが異なるため、同端末をそのまま日本国内に持ってきても使えるわけではありませんが、「WiMAXも3GもLTEも使える端末を発売することが技術的に可能である」というところは非常に大きなポイント。

このようにエリアの広い3G、通信量を気にせず通信できるWiMAX、そして高速でつながりやすいプラチナバンドでのサービスも提供されているLTEの「いいとこどり」ができるモバイルルーターやスマートフォンが登場すれば、とにかく通信にこだわりたいユーザーにとって、夢のようなモデルとなることは間違いありません。

また、KDDIはWiMAXやLTE、Wi-Fi、3Gなどの複数の異なる通信回線を同時利用して高速通信を実現する「リンクアグリゲーション無線技術」を開発しているため、同技術の実用化にこぎ着けた上で、このような端末を発売すれば、とてつもない威力を発揮することも期待できます。

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