「EMOBILE LTE」の18.75Mbps対応基地局はほぼすべて改修済み、イー・モバイルが正式回答



次世代高速通信サービス「EMOBILE LTE」の「通信速度最大75Mbps、東名阪主要都市人口カバー率99%(2012年6月末予定)」という部分に誇大表現があるとして、先日消費者庁が措置命令を下した際、基地局の約70%が下り最大18.75Mbps対応であったことが明らかになりましたが、その理由や現状をイー・モバイルに問い合わせてみました。



BUZZAP編集部でイー・モバイルを展開するイー・アクセス広報に問い合わせた内容と、回答は以下の通り。

BUZZAP:
消費者庁の資料では平成24年6月末時点で3881局あった「EMOBILE LTE」基地局のうち、下り最大75Mbps対応局は169局(4%)にとどまるという結果でしたが、最新の基地局数を対応速度別でお教え下さい。

イー・アクセス広報:
基地局数についてはサービスエリア拡大のため日々努力しておりますが、今日現在の基地局数については開示をしておりません。LTE対応エリアについては以下のページよりご確認いただけます。

EMモバイルブロードバンド サービスエリア


BUZZAP:
他社は下り最大37.5Mbpsまたは75MbpsでLTEサービスを展開していますが、前述の資料では御社の基地局のうち、全体の71%、実に2766局が下り最大18.75Mbps対応とされていました。「下り最大18.75Mbps」という数字は珍しいと思われますが、これはどういった理由によるものなのでしょうか。また、基地局の改修などで現在は速度が改善されているのでしょうか。

イー・アクセス広報:
18.75Mbpsの基地局数は開発が遅れたため37.5Mbps化されていなかった6月末日時点での基地局数となりまして、現在はほぼすべての基地局が37.5Mbps対応です。

本件につきましては、弊社サービスをご愛顧頂いております皆様にご心配をおかけいたしましたこと、重ねてお詫び申し上げます。

BUZZAP:
ありがとうございました。

携帯電話各社がスマートフォンユーザーの増加による周波数帯域の逼迫に悩まされ、LTEサービスに通信量制限を課す中、比較的帯域に余裕があることもあり、通信量制限や速度制限が非常に緩やかなイー・モバイルであるだけに、今回の基地局に関する問題は非常に気になるところでしたが、すでに基地局の改修は進められているという結果に。

ちなみに下り最大75Mbpsに対応したLTE基地局の比率が少ないのは多くの携帯電話会社でみられることですが、これは各社に割り当てられた周波数帯域の運用面との兼ね合いによるもので、基本的に37.5Mbpsの基地局を75Mbps対応へアップグレードすること自体に技術的なハードルは無いとされています。

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