インフルエンザウイルスを従来の50万倍の精度で、しかも初期症状から検出できる技術が開発される


Photo by Sanofi Pasteur

現在も大流行中のインフルエンザ。この時期下手をすれば職場や教室を機能不全に追い込む恐ろしい感染症ですが、なんと50万倍の精度で、初期段階から検出できるようになるかもしれません。

インフル 唾液から検出する新技術 従来より精度50万倍 - 毎日新聞

報道によると、鹿児島大学(鹿児島市)発祥のベンチャー企業、スディックスバイオテックが、ひとの唾液からインフルエンザウイルスを検出する診断法を米食品医薬品局(FDA)に認可申請予定とのこと。

今年の秋から治験を開始して来年申請を行い、実用化を目指しています。現在のインフルエンザウイルスの簡易検査では鼻の粘膜を取り、ウイルスを検出していますが、ウイルス増殖後でないと検出できないため、かかり始めの段階では診断ができません。

この診断法では人間の細胞の表面に存在している鎖状の糖(糖鎖)を人工的に金属に固定化した「糖鎖固定化金ナノ粒子」を使用。ウイルスが糖鎖に付着して感染することから、唾液内の微量のウイルスを検出できるようになります。これによって検査の精度は50万倍に上がると同社社長の隅田泰生鹿児島大大学院教授は述べています。

同社では鹿児島県内の医療機関らとも連携して研究を進めており、流行するウイルスが変化しても検出できることも確認。検査費用は薬代だけなら数千円程度で済むとのこと。国内での承認も目指し、5年以内の実用化を計っています。

初期には分からず、重症化した後では既に周囲にうつしている可能性の高いインフルエンザ。こうした検査が実用化されればより被害の拡大を防げそうです。もちろん、「インフルエンザでも無理やりがんばって出社・出席する人」がいる限りは防ぎきるのは難しそうですが。

(Photo by Sanofi Pasteur

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