世界最大のメガソーラー発電所が上空を飛ぶ鳥を焼き殺していることが明らかに

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再生可能エネルギーの代表格とも言える太陽光発電。しかし、上空を飛ぶ鳥にとっては致命的な凶器となりうることが判明しました。

福島第一原発事故以降、大きくクロースアップされてきた再生可能エネルギー。その代表格として日本でも建設が進んでいるのが太陽光発電所。その中でもソフトバンクなどがメガソーラーと呼ばれる巨大な太陽光発電所を建設してきたことは話題になりましたが、アメリカの世界一の規模を誇るメガソーラーでは生き物たちに影響が出ています。

この発電所はイヴァンパー・ソーラー・エレクトリック・ジェネレイティング・ステーション(ISEGS)と呼ばれる最新式の太陽光発電所。NRGエナジー社とGoogle社、ブライトソース・エナジー社によって共同開発され、先週操業を開始したばかり。

ISEGSはラスベガスの南西70kmほどのカリフォルニア州モハーベ砂漠に位置しています。このエリアではほぼ1年中太陽光が遮られることがなく、14万世帯の消費者に伝送路を通じて電気を供給することが可能。

発電方法は従来の太陽光発電とは違い、3万枚ものコンピューター制御の巨大な鏡を使用して太陽光を反射し、高さ140mのボイラーを設置した中心塔に熱を集め、温められた水が蒸気となってタービンを回して発電します。

動画での解説はこちら。

Ivanpah – The Facts – YouTube

問題は、この大量の鏡によって反射された熱が場所によっては530度にも達すること。これにより、発電所の上空を飛ぶ鳥が焼き殺されてしまうという事態が発生してしまいました。

昨年公表されたブライトソース・エナジー社によるコンプライアンス文書によると、発電所の試験期間の数ヶ月の間に何十羽もの鳥たちが発電所で焼け死んでいるのが発見されています。その中には2羽のタカ、4羽のアメリカヨタカ、1羽のカイツブリ、1羽のハヤブサなどが含まれています。

NRGエナジー社のスポークスマンのJeff Hollandさんはこの件に対し、

「現在集めたデータから長期の鳥類を始めとした生物種への影響に関する決定的な結論を導き出すのは早計すぎるだろう」

と述べるに留まっています。ブライトソースエナジー社は2番目の同様のメガソーラー発電所をジョシュア・ツリー国立公園付近に建設する予定も立てており、イヌワシなどの絶滅危惧種への影響も懸念されているとのこと。

再生可能エネルギーとはいえ、水力発電や地熱発電が環境に少なからず影響を与えていることは言うまでもありませんが、太陽光発電もその例外とは言えないということ。

もちろんこの事例のみを以て「太陽光発電は行うべきでない」とするのは短絡的で、その発電方式を選択することに対してどの程度のコストを払い、リスクを負うのか、というマネジメントが重要になってきます。

Evidence Suggests World’s Largest Solar Farm Burns Birds That Fly over It Oddity Central – Collecting Oddities

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