Sprintがソフトバンク流の帯域制限導入、ヘビーユーザーは翌月丸ごと規制



アメリカの携帯電話会社「Sprint」が、親会社のソフトバンクにならった帯域制限を導入しました。

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Sprint公式ページによると、新たに「ネットワークの最適化」を導入することが告知されています。

具体的には動画を視聴するユーザーに対し、動画をネットワーク側で最適なファイルサイズに自動変換する「トランスコード」の導入や、ユーザーが途中で動画再生を止めた際に、あらかじめ受信したデータが無駄になることを防ぐため、必要最低限のダウンロードをこまめに行う方式に変更。

さらにウェブページ閲覧についても、キャッシュ配信やテキストデータの可逆圧縮、ユーザーへの影響が出ない範囲での画像の圧縮などを行うとしています。

また、ネットワークの公平利用のため、毎月上位5%の通信を行ったヘビーユーザーに対しては、翌月1ヶ月間優先順位を下げる施策も導入。

対象となったユーザーは、混雑時などにほかのユーザーよりも通信速度やパフォーマンスが下げられるとのことで、上位5%に当てはまるユーザーの目安について、Sprintは「月間5GB通信すれば当てはまる可能性がある」と解説しています。

ちなみにソフトバンクはVoIP(Voice over Internet Protocol)、動画、画像などについて「通信の最適化」を導入済み。通信速度の制御や各種ファイルの最適化を行う場合があるとのこと。


「翌月丸ごと規制」といえば、ソフトバンクがかつて導入していた前々月の月間パケット通信量が約1.2GB(1000万パケット)以上のユーザーに当月1ヶ月間、通信速度を制限するというやり方を思い出しますが、通信の最適化によってデータ通信量を抑え込み、通信速度比較で他社を圧倒しているかのようなグラフを提示するいつものやり方をアメリカでも実践するつもりなのでしょうか。

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