いじめの加害者は健やかに成長し、心疾患やメタボにもなりにくいことが明らかに

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学校などでのいじめがニュース沙汰にまで発展することが時折ありますが、加害者側は将来、健康的な生活を送ることができることが明らかになりました。まさに「憎まれっ子世にはばかる」を地でいくような調査結果ですが、いじめられた側への影響も判明しています。

ニュース – 科学&宇宙 – いじめの加害者、成長後は健康? – ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)

ナショナル・ジオグラフィックが「Proceedings of the National Academy of Sciences」誌で発表された研究結果を元に報じたところによると、アメリカ・ノースカロライナ州西部に住む1420人の子どもたちを対象に、1993年から「グレート・スモーキー山脈調査」と名づけられた長期的な調査が行われたそうです。

これは子ども時代、思春期(9~16歳)、青年期(19~21歳)の間に心血管系リスクやメタボリック症候群などに関係するとされる「C反応性蛋白質(CRP)」を数回測定するというもの。

その結果、全ての被験者においてCRPレベルが成長に伴い上昇した中で、いじめ被害者が最も高い上昇率を見せ、加害者は最も低いことが判明したとのこと。つまりいじめの被害者が心疾患やメタボリック症候群のリスクを抱える一方で、加害者は比較的健康になりやすいというわけです。

さらに見過ごせないのが、いじめられた経験のある「元被害者の加害者」の存在。すでにいじめ被害者が不安障害、パニック障害、うつ病などの長期的な精神問題を抱えていることが今までの研究で判明していますが、元被害者の加害者は「最も長期的な精神問題と健康問題を抱えている」とのこと。

なお、加害者のCRPレベルの低さをもって「いじめが健康な恩恵をもたらす」と考えることに対しては拡大解釈という声も上がっており、いじめた側は問題行動を起こす割合が高く、健康面以外の問題を抱えるケースも数多く存在することも指摘されています。

「いじめた側のほうが健康になりやすい」という、なんともやるせない話となった今回の調査結果。いじめられた側に精神面だけでなく将来の健康面にも深刻な影響が及ぶことが判明した以上、いじめに対する考え方を変える必要もありそうです。

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