冬の2大スマホ対決、Xperia Z3とiPhone 6のカメラで夜景スポットを撮り比べてみた



昨年冬に発売された「Xperia Z1」によって、デジカメと遜色ない写真を手軽に撮れるようになり始めたスマホのカメラ。今年の冬モデルもカメラ機能を売りにしたモデルが各社から発売されています。

そこで今回、大手3社から初めて発売されることになったXperiaシリーズの最新モデル「Xperia Z3」と、先月発売の「iPhone 6」で撮り比べてみました。詳細は以下から。

◆「Xperia Z3」「iPhone 6」のカメラをおさらい
まずは両モデルのカメラ機能をおさらい。


・Xperia Z3
裏面照射型CMOSセンサー「Exmor RS」と画像処理回路「BIONZ」「Gレンズ」で構成された2070万画素カメラを搭載。新たにISO 12800の超高感度撮影(マニュアル撮影時は3200)に対応し、広角27mmから25mmへと進化したことで、さらに暗いところに強く、広い範囲を撮影できるようになりました。

・iPhone 6
より多くの画像情報をセンサーに送ることができる「Focus Pixels」により、オートフォーカスがより速く、より正確になった800万画素カメラを搭載。短い露出時間に4枚の写真を撮影することで、ノイズ、モーションブラー、手ぶれが最も少ない写真を合成可能に。

◆さっそく夜景を撮影してみた
2台のスマホを持ち、実際に都内の夜景を撮影してみた写真は以下。カメラの設定には手を加えず、HDRはオフ、フラッシュは炊かない状態で撮影しているため、それぞれの機種の実力が分かりやすくなっています。なお、撮影日は曇天で空はいつも以上に暗くなっています。

まずは秋葉原にある「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba」。Xperia Z3、iPhone 6の順番です。



いつもの上野恩賜公園・不忍池の風景。どちらも暗いところにかなり強くなっているのが分かります。



もっと近づいてみたところ。ハスの葉を見てもらえば分かると思われますが、やはり「暗いところを撮影しても色が失われない」という部分ではXperiaが一歩リードしている感があります。


しかしその一方で、このように「手前が暗く、向こう側は街灯やネオンサインで明るい」といった、コントラストがキツい場所では……


iPhoneが安定して撮れるケースも。


続いては入場無料で地上202メートルの高さから東京を一望できる、都庁の展望室に。


南東方面を望んだところ。手前のビルの窓や、右下にあるビルの屋根に注目です。



続いては新宿パークタワー、東京オペラシティなどが見える南西方面。Xperia Z3では曇っているにもかかわらず明るく撮れており、まさに「夜景写真」といった雰囲気に。



新宿駅方面。やはりXperiaのほうが全体的に明るく撮れる傾向にあるようです。



都庁の足元にある、美内すずえの人気漫画「ガラスの仮面」で主人公・北島マヤが幻の演劇「紅天女」の世界観を掴むきっかけとなった「空の台座」と呼ばれるアートワーク。やはりXperia Z3のほうが明るめに撮れ、色味が豊かです。



真っ暗な中で都庁自体を撮影してみたところ。


そして新宿・歌舞伎町のドン・キホーテ新宿東口本店。ネオンサインがきれいに写るスマホはどちらでしょうか。



Xperia Z3で撮影した4K動画、iPhone 6で撮影したフルHD動画はこんな感じ。


少し足を進め、ややディープな新宿エリアに。



こちらも動画で撮影してみました。


少し薄暗い路地裏はこんな感じです。



◆やはり暗さに強いXperia Z3、iPhone 6はバランスでリードか
各種技術が飛躍的に進歩したことで、数年前のモデルとは比べものにならないほど高画質な撮影が可能となったスマホ。今回両モデルとも甲乙付けがたい結果となったわけですが、気になったポイントをいくつかピックアップしてみます。

・とにかく暗いところに強いXperia Z3
やはり今回、撮影していて思ったのがXperia Z3の暗いところに対する強さ。Xperia Z1以降のシリーズで顕著ですが、とにかく暗いところでもなるべく明るく、色鮮やかに写そうとする姿勢を感じられます。

おそらく最も象徴的な一枚。全体的に暗く、細かい部分や色が潰れがちなiPhone 6に対して、Xperia Z3は都庁ビルの壁面をキレイに表現した上で、色も潰れていません。


また、広角25mmのレンズによって、同じ位置にいてもより広い範囲を撮影できる点もポイントです。


・バランスのいいiPhone 6
Xperia Z3が暗所撮影で活躍する一方で、今回顕著だったのがiPhone 6のバランスの良さ。Z3ほど暗さに強くないものの、必要以上に光を取り込みすぎず、なるべく無理の無い仕上がりにしようとする部分は評価できます。


また、以下の動画を見てもらえば分かるように、「Focus Pixels」によってプレビュー中でも高速なオートフォーカスを実現。被写体にカメラを向けた途端、即座にフォーカスを当ててくれるため、「シャッターボタンを押したけどピントが合っていなかった」ということはほとんどありませんでした。


同じソニー製CMOSセンサーを用いていても、各種機能によってこれほど変わるのか……と思ってしまうほどの出来となったXperia Z3とiPhone 6。どちらにも確実に長所があるため、今回の比較を購入の際の参考にしてもらえれば幸いです。

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