風邪やインフルエンザ予防に「足を冷やさないこと」が大切である理由


Photo by Maria

今も日本全国で猛威を振るっている風邪とインフルエンザ。対策は様々ですが足を冷やすとリスクが急上昇してしまいます。詳細は以下から。

風邪やインフルエンザの対策として言われるうがい手洗い、暖かい服装にマスクの着用、その他数え上げればきりがありませんが、足の温度が下がることは大きなリスクになってしまうとの研究結果が出されています。

カーディフ大学風邪センターのディレクターであるRon Eccles博士は25年以上の研究の末に風邪やインフルエンザのリスクについて本件の報告を行いました。

Eccles博士によると、多くの人々は病気を発症しないだけで既に鼻の中に病原菌を持っています。しかし足の体温が下がると、それによって全身の調子に変化が起こり鼻の温度を下げ、風邪が進行する原因となってしまいます。

「足が冷えると鼻の血管も収縮してゆく。その収縮自体は寒さに対して末端の血流から体温が奪われるのを防ぐ反応だが、鼻や喉の粘膜の血管の血流が減ることで、そこで病原菌と戦う白血球の数も減ってしまうのだ」


また、寒さは埃や病原菌のフィルターの役割を果たす鼻毛の動きをも遅くしてしまうため、体内に風邪を引き起こす病原菌やインフルエンザウイルスの侵入を容易くしてしまうとのこと。

それ以外にも家の中で裸足で歩きまわること、暖房を切ってしまうこと、寒さを通す薄い靴を履いて出かけることなども発症リスクを高めてしまいます。

なお、子供やジョガーなどが冬でも薄着で平気なのは走っていることで体温が高まっているためで、じっとしていればやはり風邪を引いてしまいます。

「風邪を引きたくないのなら、鼻を暖め、暖かい靴を履き、足を濡らさないようにすることだ」


とEccles博士は忠告します。

近年の研究では風邪を引き起こす病原菌は体幹の平均体温である37度よりも冷えた鼻の体温とほぼ同じ33度で容易に増殖することが明らかになっています。さらに重要な事に、風邪に対する初期免疫機能はその33度では万全に機能せず、病原菌にとって非常に有利な環境になってしまうのです。

よって、冷たい空気を呼吸することで鼻を冷やさないこと、鼻を冷やす原因になる足の冷えを防ぐことが風邪やインフルエンザの予防には非常に重要ということになります。マスクの着用は有効ですし、暖かい靴にしっかりした靴下、できれば足用カイロも装着すれば発症のリスクはずいぶん減らすことができそうです。

なお、口から冷たい食べ物や飲み物を摂取することはリスクを増やすことにはならないとのことなので、冬でもアイスクリームやビールは存分に楽しんでも問題はないということです。

まだまだ寒い時期は続きますので十分お気をつけて!

Chilly feet CAN increase the risk of catching colds and flu, leading expert warns Daily Mail Online

(Photo by Maria

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