女性向けファッション誌ViViの提唱する「プロ彼女」が単なる「都合のいい女」でしかないと大炎上



若い女性向けファッション誌「ViVi」が今月号で提唱している「プロ彼女」なる理想の彼女像が絶句するレベルで「都合のいい女」であるとネット上で袋叩き状態になっています。詳細は以下から。

女性は彼女としてどうあるべきか?女性誌では決して珍しいテーマではありません。しかし現在発売中の女性向けファッション誌「ViVi」4月号で提唱されている「プロ彼女」があまりに酷いとして「完全にヤリ捨てされる女」「奴隷でしかない」などと男女問わず批判を巻き起こして大炎上しています。

ViViの記事ではこの「プロ彼女」について「プロ彼女を目指す(=レベルの高い男と結婚する)にはどうしたらいい?」として「”プロ彼女”だったらこうする! How to 実例集」を掲載。17のシチュエーションで”フツウの彼女”との違いを導き出して見せ、「可能なら実践して!」と煽ります。

例えば「彼に作る料理は…」という項目ではフツウの彼女が「簡単洋食メニュー」を作る一方でプロ彼女は「常に10品以上の和食」という、とんでもないスペックを要求されます。さらに「彼とのデートでは…」では「彼に荷物をもたせる」フツウの彼女に対して「彼の三歩後ろを歩く」など、完全に男性目線で男性に尽くす女性として描かれています。

極めつけは「彼が浮気をしたら…」なのですが、「メチャクチャ怒る」フツウの彼女に対してプロ彼女は「『帰ってきてくれたらいい』と許す」などとどう考えても都合のいい女でしかありません。

他の項目も唖然とせざるをえないものばかりです。


(クリックして拡大)

ネット上では「あれは奴隷でしょ」「ヤリ捨てできる都合のいい女でしかない」「周回遅れの古き良き妻の像だろ」との批判が吹き荒れており、一部では「『レンタル彼女』みたいにお金を取るサービスの話かと思った」「むしろ養われている愛人や妾の態度として読める」などと、字義通りのプロの「仕事」としての「接客態度」だと分析する人まで現れています。

この「プロ彼女」という言葉はエッセイストの能町みね子さんが最初に用いたようですが、その後意味が変化してゆき、VIVI編集部はその変化した意味で用いていることが以下のように指摘されています。


なお、この「プロ彼女」という言葉に関して能町みね子さんはVIVIから取材依頼があったものの断った旨をツイッターで呟いていますが、取り上げ方に関して強い不満を表明しています。


この現代においてVIVIがこのような、「昭和の善き貞淑な妻」のような女性像を若い女性読者に向けて推し出してきたのはいったいどういった訳なのでしょうか?

先般からBUZZAP!で批判している渋谷区の同性パートナーシップ条例案に反対する意見がことごとく「日本の伝統」「家族のあり方」「家族制だとか文化伝統の問題」「我が国の家庭のあり方」などを根拠に用いている辺りは非常に気味の悪い符号だと言えるでしょう。

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