話題の「2030年ミニ氷河期説」を研究当事者が「極小期は訪れるがミニ氷河期にはならない」と説明

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Photo by NASA Goddard Space Flight Center

先日発表されて話題となった、2030年頃から訪れるとされるミニ氷河期。ですが研究当事者がその見解に対して「ミニ氷河期にはならない」と説明しています。

あと15年でミニ氷河期が訪れる!そんな衝撃的なニュースが世界中のメディアで流されましたが、この研究を発表したValentina Zharkova博士本人がこの騒動に対して説明を行っています。

地球は「ミニ氷河期」入りか、2030年までに-科学者が警告 – WSJ

イギリスのノーサンブリア大学のZharkova博士らの研究チームは黒点の生成などとも関係する太陽の背景磁場を観測。これまでは太陽の磁気派の源はひとつだと考えられていたのですが、実はふたつ存在していたことを発見。

このふたつの磁気派の周期がずれる時に太陽活動が大幅に低下する極小期が訪れるとしています。Zharkova博士らがこの発見から、97%の確度で2030年頃に太陽の活動が60%程度減少して気温が低下すると発表されたことから、17世紀の地球を襲ったマウンダー極小期の再来が「ミニ氷河期の到来」として多くの報道機関によって報道されたというのが現状となっています。

マウンダー極小期を始めとする極小期については以前BUZZAP!でも取り上げています。詳細はこちらのリンクから。

太陽活動が低下中?小氷期の到来で何が起こるのか | BUZZAP!(バザップ!)

Zharkova博士は2030年頃にいわゆる極小期が訪れることに関しては否定していません。実際に太陽活動が低下し、地球の気温も下るとしていますが、ミニ氷河期は訪れないとのこと。Zharkova博士によると

「私達は気候変動については何も言及していません。でもあなた達報道機関がそういう予測をし得ることについては同意するわ」

「確かに涼しくはなるでしょう。でもハリウッド映画のように何もかもが凍りつくような氷河期は来ません」

とのこと。その大きな理由として挙げられているのが極小期の継続期間。マウンダー極小期では50年から60年継続しましたが、次の極小期はせいぜい30年とのこと。さらには現在進行中とされる地球温暖化の影響にも触れ、むしろ温暖化を一時的にストップさせ、二酸化炭素排出量を減らすための猶予期間として使うこともできる、と述べています。

過去にない程猛暑日の続く日本の気候を考えると、少しは過ごしやすくなると考えることもできるのかもしれません。もちろん農業や暖房に使用するエネルギーの問題など、楽観できるものではありませんが、「デイ・アフター・トゥモロー」のような極寒の世界の訪れというわけでは無さそうです。

There Probably Won’t Be A “Mini Ice Age” In 15 Years IFLScience

(Photo by NASA Goddard Space Flight Center

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