スティーブ・ライヒ「ピアノ・フェイズ」のアニメーション動画がミニマルにしてめくるめく幻惑

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ミニマル・ミュージックの始祖のひとり、スティーブ・ライヒの代表曲がアニメーション動画になりました。フェイズ・シフティングを可視化する佳作です。

テリー・ライリー、ラ・モンテ・ヤングらと共に20世紀中盤のミニマル・ミュージックの創始者のひとりと讃えられるスティーブ・ライヒ。現代のテクノ・ミュージックやエレクトロニカにも多大な影響を与えた巨人と呼べる音楽家。

ライヒの初期の楽曲に多用されているのが、自らが先駆者となったフェイズ・シフティングと呼ばれる技法。2つの同じフレーズを同時に開始し、その片方の速度が僅かに変化することによって生じてくるフェーズのずれそのものを音楽としています。

今回動画の作られたピアノ・フェイズはこのフェイズ・シフティングが用いられた楽曲の中でもやや後期のもの。これよりも前の「イッツ・ゴナ・レイン」「カム・アウト」では録音された2つのテープを使っていましたが、この作品では2人のピアノ奏者によって奏でられるのが標準となっています。

この動画では2人のピアノ奏者それぞれの演奏が赤と緑のラインで表されています。最初は完全に同期していたフレーズが徐々にずれて楽曲が変化していく様子がくっきりと可視化されています。

Pianophase.com – YouTube

スティーブ・ライヒの楽曲が素晴らしいのは今更言うまでもありませんが、このミニマルに可視化されたフェイズ・シフティングという技法もまた見るものを深く惑わせます。

秋の夜長にじっくりと魅入られてみてはいかがでしょうか?

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