【天文学】「AKIRA」のブラックホールが「TETSUO」のガスを吸い込み超高温に、星の誕生が妨げられる仕組みが判明



某有名マンガの話のように聞こえますが、天文学の話題です。詳細は以下から。

星の誕生は星間ガスが冷えて収縮することを発端としますが、高温のガス風の存在によって収縮が起きず、星が誕生しなくなる場合があることが東大カブリ数物連携宇宙研究機構によって判明しました。

研究では太陽の数百万から数億倍の質量のブラックホールを持つ銀河「AKIRA」と、その隣にある銀河「TETSUO」を観測。AKIRAのブラックホールがTETSUOのガスを吸い込む際に新たに別のガスの風が生まれてAKIRA内に広がり、このガス風が星の誕生に必要な収縮を起こさないほどの超高温であることが確認されました。

ふたつの銀河を命名したのは同機構のエドモンド・チャン特任研究員。もちろん大友克洋の世界的なSFマンガ「AKIRA」の登場人物から取られたもの。「研究に興味を持ってもらえれば」との願いを込めて付けられた名前だとのことです。

作品内での力関係を考えればまさにドンピシャのネーミング。原作をはるかに超えるスケールでの展開となっていますが、あのクライマックスシーンを思い出してしまう人も多いのではないでしょうか?


星の誕生を妨げる仕組み解明 AKIRAの超高温ガス:朝日新聞デジタル

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