【Boom Festivalレポート】Boom Landへの遙かにして快適なる旅路

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Boom Festivalの会場、Boom Landへの道は愛と善意で舗装されていました。詳細は以下から。

まずはBoom Festivalに辿り着くまでのアクセスについて語ってみましょう。会場となるBoom Landがあるのはポルトガル中部のスペイン国境から数十kmの場所。日本からだとまずはポルトガルの首都リスボンか、お隣のスペインの首都マドリードに降り立つことになります。

今回選んだのはマドリード。理由としては日本からのチケットの価格がリスボンよりも安かった(チケットを探していた時点で、の話です)から。そしてリスボン行きの安めのチケットの多くがマドリード経由となっており、乗り継ぎが1回増えてしまうのを避けるためです。

ヨーロッパにBoom Festivalに行くような車を持った友人がいない限り、会場のBoom Landへのアクセスとして最も手軽で安価なのがBoom Busという大量のバスによる送迎サービスです。これはチケットの購入と同時にリスボン、マドリード(フランス、スイスもあり)からの往復で予約できてしまいます。

値段はリスボン~Boom Landの往復が65ユーロ(約7500円)、マドリード~Boom Landの往復が90ユーロ(約11000円)となっており、事前予約が必要です。Boom FestivalはこのBoom Busを参加者の輸送手段としてのみ捉えているわけではなく、乗用車によるアクセスを減らすことでガソリンの消費と環境負荷を軽減させるためのエコロジカルな取り組みと位置づけています。

2006年から公式に始まったBoom Busは最初は20台だったものが、今年は10倍の200台にまで増えました。単純に1台40人で計算すると(筆者たちが乗ったバスはその程度の定員でした)、3万3333人の参加者の1/4近くにも及ぶ8000人がこのBoom Busを利用したことになります。

BUZZAP!取材班はBoom Festival初日となる8月11日の朝にマドリードのアドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港(以下マドリード空港)に到着。香港から14時間のフライトはさすがに身体がしんどいもの。キャセイパシフィック航空で香港での3時間強のトランジットを含めると、この時点で家を出てから24時間近くが既に経過しています。Boom Busがどんな感じなのか、どこから乗ればいいのか、若干心配でもありました。

到着したのが第4ターミナルだったため、シャトルバスでBoom Bus出発場所の第1ターミナルに向かいます。


空港から直行のため、このタイミングで日本円をユーロに両替しておきます。ちょうど円高だったので助かりました。

とりあえず朝食にボカディージョを食べます。カフェのスクリーンではリオ五輪の真っ最中。

両替所の近くでParty用のカラフルな服を着た女の子に話しかけられ、Boom Busを探しているならそこの出口から出て左側に進むとチェックインブースがあるわよと教えてもらいました。その通りに進むと確かにBoom Festivalに行きそうな人が集まっている場所が。小さなデスクの前の人に話すとチケットのQRコードを読み取るだけであっけなくチェックインが完了。思わぬハイテクさと手際の良さにびっくりでした。

そして他の乗客と共にバス乗り場へ。Boom Busはこの日は終日運行しており、到着順に乗り込んで運ばれていく形式です。自分が乗らなければならない時間が決まっていないため、飛行機が多少遅れても問題ありませんし、乗る前に着替えたり食事をしたりとこちらの予定で動けるところが高ポイントです。

この立派なバスがBoom Bus(の1台)。これでBoom Festivalに向かいます。

みんなそそくさとテントなどの荷物を積み込みます。当然ながら全員既にテンションが上がっています。出発時に係員のお姉さんに「Welcome to Paradise!!」と言われて乗客みんな「Yeah!!!!!!!」と大盛り上がりでした。

Boom Busはマドリードから西へとハイウェイを走り続けます。中では飲食・喫煙などは禁止。これだけの大人数を200台のバスで運ぶ以上、この辺りをしっかり押さえているのはさすがです。乗客もその辺りはしっかり分っているようで、とても行儀よく乗っていました。道中の景色はだいたいこんな感じで乾燥して開けていて快晴でした。

3時間ほどしてサービスエリアで30分ほどの休憩。トイレに行ったり、売店でお菓子やドリンクを買い込んだり、カフェで食事をしたりビールを飲んだりと、基本的に思い思いに過ごしています。ずいぶん皆さん手慣れている感じでしたね。

休憩を終えて1時間弱でポルトガルとの国境へ。EU内なのでチェックポイントなどはなく、日本の県境のような感じであっという間に通り過ぎます。そこから少しだけ山間に入り、くねくねとした道をさらに1時間ほど走るとBoom Festivalのエントランスに到着です。

ここでチケットを見せてリストバンドと交換します。このリストバンドはBoom Festivalが終わるまで外してはならず、正規入場者の唯一の証となります。ここも多くのブースが手際よくBoom Busの乗客をさばいており、見事と言う他ありません。

リストバンドを手に入れた乗客たちのテンションはさらに上がります。エントランスからBoom Landへはさらに14kmほどあり、小さな村の中を抜け、いくつかの分かれ道を曲がっていつしか未舗装の道路へと突入していきます。

そしてBoom Busは6時間余りの道のりを超え、Boom Landに到着しました。Paradiseに到着したことを実感するのはもう少し後のことになりますが、家を出てから32時間が経っており、既にやり遂げた感が溢れてきます。

青い空とまばらな木立の向こうに湖が見えます。Finallyという言葉がこれほどぴったりな瞬間もなかなかないでしょう。

エントランスでもらった地図を頼りにみんなテントサイトへと大荷物を担いで歩いて行きます。BUZZAP!取材班も後に続きました。

人の集まる交差点が見えてきました。

どうやらここが情報の集まるインフォメーションセンターのようです。しかしまずはテントを立て、拠点を作らなければなりません。

もう初日の夕方の時点でテントサイトは相当きっちりと埋まっています。日差しが強烈なため、できるだけ木陰を探します。

傾斜がきついと身体を痛めるため、例えスペースが空いていても精査が必要です。

既に湖で泳いできたであろう参加者(Boomerと呼ばれます。参加している時点で私達もBoomaerです)たち。いいなあ、早く泳ぎたいという気持ちでいっぱいですが、それは後で。

ようやくまあまあの木陰を見つけてテントを張り終えた時にはちょうど夕暮れになっていました。

ということで、Boom Festival到着までの流れをレポート形式でお伝えしました。これまでいろいろな野外フェスに遊びに行ってきましたが、アクセスは極めて丁寧に来場者の目線で練り上げられていました。

Boom Busは予約からウェブサイトでの乗車場所の確認、チェックインから乗車、エントランスを経ての到着の流れは自身の長旅の疲れこそありましたが、この上なく快適でした。10年間にわたるノウハウが漏らさず積み上げられており、出だしからBoom Festivalの底力を見せつけられた気分でした。

もちろんBoom Festivalの本当のすごさを思い知るのはこの先なのですが、それは次回以降お伝え致しますのでお楽しみに!

BOOM FESTIVAL, 1997-2016, Oneness _ Music _ Arts _ Environment _ Culture _ Love

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