マクドナルド社と伊フィレンツェが全面対決へ、世界遺産の歴史地区への出店拒否を巡り

このエントリーをはてなブックマークに追加


Photo by Adam Smok

超巨大企業が出店拒否した市に対し巨額の損害賠償請求を行って物議を醸しています。詳細は以下から。

世界で知らない人はいない巨大ファーストフードチェーンである米マクドナルド社が、イタリアの有名観光地であるフィレンツェの歴史地区への出店申請が却下されたことを不服とし、同市に対して今後18年分の損失にあたる1780万ユーロ(約21億円)の損害賠償を求める訴訟を起こしました。

マクドナルド社が出店を計画していたのは、歴史地区の中でも極めて著名で人気の高いサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂前のドゥオモ広場。フィレンツェの歴史地区はユネスコの世界遺産に登録されており、市では今年1月に歴史地区への出店規制を強化していました。

マクドナルド社は看板の変更や地元食材使用率の増加、テーブルでのサービス提供といった新規制の条件を満たすための変更を行い出店を目指していましたが、6月に出店計画が明らかになった段階で市民による強い反対運動が持ち上がり、ダリオ・ナルデッラ市長はこの段階で申請を却下。旧市街保全専門委員会もこの判断を支持していました。

市長は市議会に市議会に対し、「マクドナルドには申請を提出する権利がある。法律で認められているからだ。だがわれわれにも、それを拒否する権利がある」と言明し、同地域の「伝統的な事業」を支援したい考えを明らかにしました。

マクドナルド社は出店に対してビジネスモデルを変革し、種々の妥協や変更を行うことを約束していたため却下に強く反発し、フィレンツェ人にありがちな偏見に基づく米企業に対する差別だなどと批判しており、全面対決の様相を見せ始めています。

世界遺産の中に自らのビジネスを割り込ませようとし、拒否されれば巨額の損害賠償請求を行うという、大企業であることを鼻に掛けたゴリ押しにイタリアの司法当局がどのような判断を下すのか注目されます。

もちろんこうした例は今後も十分に起こりうる話ですし、日本も例外ではありません。世界遺産である白川郷・五箇山の合掌造り集落のど真ん中にマクドナルドが出店すると言い出したら、あなたはどう思いますか?

マクドナルド、出店拒否の伊フィレンツェに21億円賠償請求 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

イタリア・フィレンツェ歴史地区への出店を拒否されたマクドナルド、フィレンツェ市を訴える – エキサイトニュース

(Photo by Adam Smok

マクドナルド 失敗の本質: 賞味期限切れのビジネスモデル
小川 孔輔
東洋経済新報社
売り上げランキング: 98,438

・関連記事
日本マクドナルドをイギリスの投資ファンド「ペルミラ」が買収か、あきんどスシローに続いて | BUZZAP!(バザップ!)

日本マクドナルド売却か、「日本は高い成長が見込みにくい市場」と判断 | BUZZAP!(バザップ!)

【印度通信 Vol.21】インドのマクドナルドはやはりマサラ味なのか?実際に食べてみました | BUZZAP!(バザップ!)

ファストフードのロゴを見続けると人生が楽しめなくなることが明らかに | BUZZAP!(バザップ!)

睡眠不足によってジャンクフード欲がブーストされることが明らかに | BUZZAP!(バザップ!)

このエントリーをはてなブックマークに追加