安倍首相から子供たちへの「応援」ポエムに「それは政府の仕事だろ」の声

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政府は日本の未来を担う子供たちに導きの手を差し伸べる気はないのでしょうか?詳細は以下から。

ツイッターで「日本の未来を担うみなさんへ」と題された安倍首相から日本の子供たちに宛てられたのポエムが物議を醸しています。

「あなたは決してひとりではありません」と始まり、「あなたが助けを求めて一歩ふみだせば、そばで支え、その手を導いてくれる人が必ずいます」とされています。

しかし、そこで例示されているのが「こども食堂でともにテーブルを囲んでくれるおじさん、おばさん」であり「学校で分からなかった勉強を助けてくれるお兄さん、お姉さん」なのです。

日本の子供たちの教育を司る日本国の行政府の最高責任者である内閣総理大臣という立場にある安倍首相は子供たちに向けて何の約束すらせず、民間人に子供の手助けを丸投げしているのです。

実際問題、こども食堂は子供の貧困対策として認知されていますが、その多くが寄付やボランティアによって運営されており、国が援助を行っているわけではありません。

「あなたの未来を決めるのはあなた自身です。あなたが興味をもったこと、好きなことに思い切りチャレンジしてください」と述べ「あなたが夢をかなえ、活躍することを、応援しています」と結んでいますが、子供の貧困は6人にひとりにまで拡大し、奨学金返済の問題から大学進学を諦める子供も少なくないのが現状です。

興味をもったこと、好きなことに思い切りチャレンジできる環境を作るのが国の努めだということを果たして理解しているのでしょうか?そもそもその子供を産み育てる環境が整っておらず、育児休暇や待機児童の問題はもちろん、非正規雇用から脱出できず結婚に踏み切れない若者も少なくありません。

少子化に歯止めが掛からず、生まれた子供も家計や家庭環境によっては望んだ進路を選べないケースも多々見られる状況があり、子供たちを「日本の未来を担うみなさん」と考えていながら「応援しています」などというメッセージを流している場合ではありません。

当然のことながらこの丸投げポエムには批判や疑問の声が上がっています。

なお、このポエムは11月8日に「子供の未来応援国民運動」の本格始動から1年経過したことを機に総理官邸で開かれた「一周年の集い」の際に安倍首相から子供たちへと送られたもの。

決して誰かが安倍首相の評判を貶めるために作ったフェイクではない証拠に、内閣府の以下のページにpdfへのリンクが張ってあります。

子供の未来応援国民運動 一周年の集い – 内閣府

安倍政権には子供の貧困対策に税金を使わずに民間基金の「子どもの未来応援基金」に丸投げして総スカンを食らったという「前科」があります。このようなポエムで子供たちを「応援」している暇があるのなら、自らの政策で実際に示し、実行に移すのが内閣総理大臣の仕事でしょう。

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