もんじゅ廃炉が正式決定、しかし廃炉作業には「最低でも」30年で3750億円掛かるとの試算

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税金1兆円以上をドブに捨てたもんじゅがようやく廃炉決定です。しかし廃炉までの道のりはまだまだ遠いものでした。詳細は以下から。

政府は21日、福井県敦賀市にある日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉を決定しました。消費する核燃料以上の核燃料を生み出す「夢の原子炉」と鳴り物入りで開発されましたが、結局のところ儚い夢と終わりました。

それどころか、1985年の着工以来日本の税金1兆2000億円を食いつぶしながら、相次ぐ深刻なトラブルと不祥事の山に埋もれて結局250日間しか運転できず、ろくな成果も上げることができないという「悪夢の原子炉」に過ぎませんでした。

継続の道をなんとか探ってきた政府ですが、もし今後10年間運転するなら追加で6000億円の追加支出が必要との試算が出されたことから、見合う成果を出すことができないとして今回の廃炉に至りました。

政府は同時に、今後は高速増殖炉に変わって、プルトニウムを生み出すことはなく、効率的にプルトニウムを消費することが主眼となった技術である高速炉の開発にスイッチしていくことを確認。

しかしこちらももんじゅの前段階の高速実験炉「常陽」の活用や、フランスで計画中の実証炉「ASTRID」での共同研究を目指すとしていながらも、どの程度の費用がかかるのか、そしてどの程度の成果が見込めるのかは現時点ではまったくの未知数。

そして廃炉の決まったもんじゅですが、残念ながら燃料の取り出しにも最低で6年掛かり、原子炉を直接冷却する高放射線量のナトリウムの除去などの目処が立っていません。廃炉には最低でも30年の期間と3750億円の費用が見込まれていますが、これがどこまで膨らむかも不明。

福島第一原発の処理費用が倍増したことを考えれば、世界に前例のない高速増殖炉の廃炉にどれだけ掛かるのかを試算する事は容易なことではありません。また、この廃炉を散々トラブルと不祥事を引き起こしてきた日本原子力研究開発機構が担うというのも極めて大きな不安要素と言えるでしょう。

そして一番大切なことですが、これらの費用は全て日本人の収めた税金によって賄われるのです。いったい先の見えない高速炉の開発などに振り向ける財源がどこにあるのでしょうか?

もんじゅ廃炉を正式決定 「夢の原子炉」に1兆円投入:朝日新聞デジタル

もんじゅ廃炉決定=高速炉開発は続行-政府:時事ドットコム

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