米テキサス州「男がオナニーしたら罰金100ドル」法案が提出された深刻な理由

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Photo by karlfrancis2017

この法案を笑い事だと思いましたか?残念ながら深刻な問題なのです。女性たちにとって。詳細は以下から。

アメリカ合衆国テキサス州で、民主党のJessica Farrar議員がとある法案を提出して世界的な話題となっています。それは「男性がオナニーしたら罰金100ドルを科す」というびっくり仰天なもの。この法案には「Man’s Right to Know Act(男性の知る権利法)」というタイトルが付けられていますが、いったいどういうことなのでしょうか?

この法案では男性が女性の膣外もしくは医療施設以外の場所で射精した場合に100ドルの罰金を科すとされています。理由としては「まだ生まれていない子供の命を守るため」。つまり、赤ちゃんを作るための精子を無駄に放出することは生まれていない子供の命を無駄にしているということです。

これ以外にも法案では精管切除手術を望む場合、バイアグラの処方を求める場合には直腸指診とMRIを受ける必要があり、24時間の待機時間が義務づけられます。そして同法に引っかかった男性は政府の発行する「Man’s Right to Know(男性の知る権利)」という冊子を読むことを要求されるのです。

なんとも極端で無茶苦茶な法律に見えますが、この法案がテキサス州で実際に提出されたのには大きな訳があります。それはテキサス州の女性たちを苦しめる極めて厳しい妊娠中絶の規制。

テキサス州では妊娠20週を過ぎた女性は、生命が危険にさらされない限り中絶できないことになっている他、中絶を行う施設に病院並みの高額な設備を義務付けるなどした州法が2013年に成立し、テキサス州内にあった41の中絶クリニックの半数以上が閉鎖に追い込まれました。

そして、中絶を望む女性に渡されたのが「Woman’s Right to Know(女性の知る権利)」という極めて宗教色の強い冊子だったのです。

Jessica Farrar議員はこの法案が成立するとは思っていないとし、ミラーリングという手法を使った事を自ら明言。「人々に立ち止まり、考えて欲しかった」と述べています。

テキサス州の女性たちが中絶を阻もうとする州法の影響でどのような危険や不利益に晒されているのか。男性版に置き換えてみれば荒唐無稽な不条理ギャグにしか見えませんか、そうした状況に女性があるという実情を訴える非常に真剣な提案だったというわけです。

なお、一部には「男のオナニーと女の中絶を比べるのはおかしい。比べるなら女のオナニーだろう?」という意見もあったようですが、女性のオナニーでは、男性のオナニーでの精子のように卵子が無駄になることはないため、この意見は見当違いということになります。

Texas lawmaker Jessica Farrar wants men fined for masturbating – BBC News

‘Satirical’ Texas bill turns language of antiabortion laws on men – The Washington Post

(Photo by karlfrancis2017

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