「iPhoneはインドで絶対売れず、Appleは失地を挽回できない」という分析が的確すぎる

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iPhoneの販売が失速し始めているAppleが、失地を挽回すべく打って出るインド市場。しかし同社の失敗は、すでに約束されています。詳細は以下から。

Why Apple is destined to fail in India | VentureBeat | Mobile | by Vivek Wadhwa

この記事によると、Appleは現在、世界第2位のスマホ市場・インドに注力しているそうです。

ティム・クックCEOは「そこには本当に素晴らしい機会があると思う」と期待感を示しており、廉価モデルとなる「iPhone SE」のインド生産も計画されていますが、Appleは必ず同国で失敗するであろうとみられているとのこと。

Appleはインド市場において、比較的低価格で売れる製品として世界各国から集められたリファービッシュ品(中古再生品)のiPhone 6を売りつけようとしていますが、「古い技術のゴミ捨て場」と化すことを懸念するインド政府が許可を出していないのが現状。

その上で以下のような使い勝手以前の問題も相まって「誰が好き好んでiPhoneを買うのか」という状況を自ら作り出しているとされています。

・Siriにインドの都市の名前が登録されていない
・Siriはインドの音楽(ボリウッドサウンド)を知らない
・そもそもインドの言語をサポートしていない(英語のみ)

また、人口のうち1%未満しかクレジットカードを持っていないのにクレジットカード決済前提のシステムを導入しようとする、音楽配信サービスがSaavn、Gaana、Hungamaなどの現地競合他社に比べると高くて劣る、SIMフリーが主流なのに他国のようなキャリア+SIMロックでの展開を進めようとする……など、Appleはインド市場の特性を全く無視。

インドではそこそこ使える性能のスマホが150ドル程度で買えるのに対し、使い勝手が悪いにもかかわらず750ドル以上で販売されているiPhone 7は存在感を発揮できず、同国で先行してきたSamsungやMicromaxに続く形で、Vivo、Xiaomi、Lenovo、Oppoなどの中国メーカーが46%の市場シェアを占めています。

上記のような事情もあって、インドにおけるスマホOSシェアの実に97%がAndroid。そのため世界的にも評価の高いことで知られている同国のソフトウェア開発者は、Appleのプラットフォーム向けにアプリを開発する意欲がほとんど無く、「現地で流行しているアプリのiOS版が常に遅れてリリースされる」という、Appleにとって屈辱的な事態を招く結果に。

おまけに「今年Apple Storeをインドに3店舗開設する」と告知されているものの、ただでさえブランド認知が薄い状況でブランドに頼った展開をするのは自殺行為でしかなく、3万5000の家電販売店を通じて販売し、同国に180のサービスセンターを設けて大成功を収めている中国メーカー・Oppoなどに到底勝てそうにありません。

以上の理由から記事ではAppleに対し、インド市場に合った新しい製品やサービスを開発する必要があること、そしてSaavnやGaanaといった現地の競合企業を買収するなどしない限り、どんどんシェアを落としている中国市場の二の舞になると指摘していますが、はたしてAppleはインド市場で存在感を発揮できるようになるのでしょうか。

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