京都で伊勢神宮に「お参り」できてしまう日向(ひむかい)大神宮

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京都にいながらにして「伊勢参り」をすることのできる素敵なスポットが存在しています。詳細は以下から。

京都と伊勢、「日本らしさ」を考える時に頭に浮かぶツートップなのではないでしょうか?距離的には比較的近いのですが、一度の旅行でどちらも両方行くのは簡単なことではありません。

しかし、京都には伊勢神宮に「お参り」できる神社があるのです。しかも、桜の名所として知られる平安神宮や南禅寺、蹴上インクラインからすぐ近くの東山にです。それが「京の伊勢」と呼ばれる日向大神宮。「日向」は思わず「ひゅうが」と読みそうになりますが、この神社は「ひむかい」が正式名称です。

京都市営地下鉄東西線の蹴上(けあげ)駅を降りると目の前にあるのは「蹴上のつつじ」で有名な蹴上浄水場。左手方面に100mほど歩道を上っていくと、日向大神宮の入口があります。

鳥居を潜り、可愛らしい花々に迎えられながら上っていくと、琵琶湖疎水に掛かる大神宮橋が見えてきます。


ここは蹴上インクラインの頂上部分に辺り、左手側が桜のトンネルで有名なインクラインです。

日向大神宮へはこの橋を渡り、まっすぐ進みます。

ニホンザルやイノシシに注意の看板が貼られています。あまり知られていませんが、街中からほんの少し離れると野生動物に満ちた自然が存在しているも京都の大きな魅力なのです。

最初の分かれ道です。鳥居の跡を潜って一番右の細道を進みます。真ん中と左はすぐ目の前のお寺に入ってしまいます。

さっきまで車のびゅんびゅん行き交う三条通を歩いていたとは思えない静けさです。別世界に迷い込んだような風情を楽しみながら歩くのは楽しいもの。ですが住宅地なのでお静かに…。


こんな苔むした小さな橋も。

時折登山服姿の人にもすれ違います。この日向大神宮は京都一周トレイルというトレッキングルート上にあり、晴れた休日には家族連れから本格的なトレッカーまで山歩きを楽しんでいます。

蹴上駅から距離にして500mあまり、日向大神宮の駐車場に到着です。正面に見えるのは神田稲荷大神の鳥居。

竹を使った清々しいお手水です。

左手側の階段を上ると日向大神宮です。

境内はこじんまりとしていますが、清浄ながらほっと落ち着く雰囲気です。

こちらが外宮。祭られているのは天津彦火瓊々杵尊(アマツヒコホニニギノミコト)と
 天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)。

横から見た外宮。神明造の社殿は非常に重厚で息を呑まされます。

そのすぐ奥にあるのが内宮。祭神はもちろん天照大御神(アマテラスオオミカミ)ですが、それ以外にも多紀理毘売命(タギリヒメノミコト)、市寸島比売命(イチキシマヒメノミコト)、多岐都比売命(タギツヒメノミコト)が祭られています。

明るい外宮とは違い、森の中に静かに佇む姿は伊勢神宮の空気を確かに感じさせてくれます。

ここから左手に40m程進むと、天岩戸があります。短い胎内くぐりなのですが、ここまで来たらぜひ体験してみてください。

そして、いよいよ「伊勢参り」に向かいます。入口の駐車場まで戻り、左手側の神田稲荷大神の脇から山の中に続く階段があり、手前には「右山上伊勢遙拝所道」の石碑が。

そちらに向かうともう完全に登山道です。距離は短いのですが、ハイヒールの場合などは足下に気をつけてください。また日が落ちると本当に真っ暗なので、夕方に向かう人はライトを忘れずに。

ずんずん階段を上っていきます。

登り切ったところに看板があります。右に行くと「伊勢神宮遙拝所」です。左に行くと京都一周トレイルの一部、東山トレイルに入ってしまいます。大文字山の火床まではゆっくり歩いて3時間前後ですので、歩くのが好きな人はチャレンジしてもいいかもしれません。ただし運動靴と動きやすい服装、途中に店や自販機は無いので飲み物などの準備は必須です。

右手側にはすぐ送電設備があります。この脇を通って進みます。

回り込むとすぐに小さな広場が開けます。

ここが「伊勢神宮遙拝所」です。この鳥居はまっすぐ伊勢神宮の方を向いているとされており、ここから直接伊勢神宮をお参りできるのです。

ハイシーズンはどうにもならないほど混み合う東山エリアですが、そんな時期でも日向大神宮は比較的人が少なく、静けさに包まれています。もうじき桜の季節がやってきますが、インクラインの大混雑に疲れたら、ちょっと脚を伸ばしてまったく別の空気に包まれるのもいいかもしれません。

また、日向大神宮に向かう静かな道の途中には閑話堂というラスタな主人の営むゲストハウスも存在しています。ちょっと違った京都滞在を楽しみたい方は泊まってみるのもよいかも。

なお、日向大神宮に車で向かう場合は記事で紹介したルートは通れません。公式サイトに案内があるので、そちらを参照してください。

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