「たまたまお友達から話が来たから飛びついた」前愛媛県知事が加計学園との関係を自ら曝露、まさかのオウンゴールに

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加計学園問題、お友達繋がりだったことが誘致を取り仕切った前愛媛県知事の口から明言されました。詳細は以下から。

7月10日に行われた加計学園問題を巡る閉会中審査で、加計学園の獣医学部誘致に尽力した文科省OBでもある加戸守行前愛媛県知事の口から驚きの事実が飛び出しました。

それが自民党の青山繁晴議員の質問に答える中での「加計学園が、たまたま愛媛県会議員の今治選出議員と、加計学園の事務局長がお友達であったからこの話が繋がれてきて、飛びつきました。これもだめなんでしょうか」というもの。

動画を見ていると議場がざわついている事が分かりますが、当然お友達繋がりの学校法人を優先的に誘致しようとするのは、地方自治体として極めて公正さに欠ける大きな問題行為であることは言うまでもありません。

そしてこのお友達繋がり、以前お伝えした加計学園と安倍政権のズブズブさに直結するズブズブ具合であることが分かりました。

◆安倍首相と親しくおつきあいしている本宮勇県議

産経新聞のインタビューによると、この加戸前知事が言及している「愛媛県会議員の今治選出議員」は自民党所属の本宮勇議員のこと。

今治市の構想は2地区あった。そのうち1地区は都市学園構想で高等教育機関を引っ張ってきて学生の街にしようというものだった。地元の松山大学が手を挙げて進めたが、経営学部の設置構想もできた段階で学内の左翼グループ教官の猛反対にあい、潰されてしまった。

構想が宙に浮いたところで、今治市選出の本宮勇県議が「加計学園が大学を進出してもいいというが、今の天下の状況をみていたら獣医学なんかはどうでしょうか」という話を持ってきたから、飛びついたんだ。

【加計学園問題】加戸守行前愛媛県知事「安倍さんが友達だと知ってたら10年前に獣医学部つくってた」 – 産経ニュースより引用)

とのことで完全に話が一致します。また、本宮勇議員の2014年6月18日のブログポストでも

今から9年前、同級生に大学誘致の話を持ちかけたところ獣医学部であれば検討するとの返事が返ってきました。当時、加戸知事に相談したところ「何処の学園ですか?」との話があり「岡山の加計学園ですと申し上げたところ・・・」、それなればいうことで獣医学部誘致に向けた活動がスタートしました。獣医学部については約50年前に北里大学に設置されて以降は門が閉ざされていることもあり、国の構造改革特区第12次提案から申請を続けています。未だ認可をされていませんか、何年か前から国は提案実現に向けて対応をするとの回答になってきました。

愛媛県議会議員 本宮いさむ活動日記 獣医学部誘致に向け、岡山で打ち合わせ(魚拓)より引用)

と記されており、確定です。そして自らが「同級生に大学誘致の話を持ちかけた」ことが明記されています。

さらに本宮勇議員の2008年6月28日のブログポストでは加計学園創始者の加計勉氏が亡くなった後の「加計勉さんのお別れの会」に参列したことが記されています。そのブログの最後には

私自身は加計勉さんとの繋がりはありませんが、高校の同級生が加計学園の幹部として活躍している関係で、長男の加計孝太郎さん(加計学園理事長)、お孫さんの加計役さんとは大変親しくお付き合いをさせていただいています。

今治市への大学誘致の関係でも大変お世話になっています。

愛媛県議会議員 本宮いさむ活動日記 加計勉さんのお別れの会(魚拓)より引用)

と、加計孝太郎理事長と「大変親しくお付き合いをさせていただいています」と記されており、加計学園に連なる人物であることが分かります。

さらに、本宮勇議員の10年ほど昔の選挙チラシを見ると「自民党愛媛県連青年部長時代から、親しくおつきあいをさせていただいている安倍晋三総理大臣と固く握手」する写真が掲載されています。

ということで、加計孝太郎理事長、安倍首相、加戸前知事を繋ぐ人物がここに浮上したことになります。もちろん第一次安倍政権時代には加計学園問題はまだ国家戦略特区に指定されてもおらず(そもそも制度自体が存在していません)、この時点で安倍首相が積極的に関与していたかどうかは分かりません。

この時点での獣医学部新設に向けた動きは加計学園系列の客員教授がの大学の地元誘致を訴えて銚子市長に当選し、千葉科学大の開校にこぎ着けたケースに近い動きがあったと言うことができそうです。

ただし、こちらの場合は加計学園が関係者を地方自治体の首長にする代わりに事務局長の高校自体の同級生であった本宮勇議員を通じて加戸愛媛県知事(当時)に働きかけた形です。

◆安倍首相が直々に教育再生実行会議の委員に選出した「日本会議系」の加戸前知事

そして本宮勇議員が獣医学部新設の話を通した加戸前知事を、安倍首相が直々に教育再生実行会議の委員に選んだことを前川前事務次官が6月3日の報道特集のインタビューの中で証言しています。以下動画7:45から。

2017年6月3日 TBS 報道特集 前川前文科次官インタビュー – YouTube

そして前川前事務次官は加戸前知事が教育再生実行会議の議論の場で2度ほど唐突に獣医学部新設の話を持ち出されたことがあるとしています。

そして、この加戸前知事は安倍首相と同様に日本会議の活動を熱心に行ってきた人物でもあります。2014年9月13日の産経新聞の記事では日本会議愛媛県八幡浜支部の設立総会で加戸前知事が「日本の魂(こころ)」と題して記念講演を行い「日本は戦後69年間で経済は発展したが、精神構造は劣化している」などと指摘していたことが明らかにされています。

また、今年の5月3日には日本会議の「第19回憲法フォーラム」に合わせた全国行事の一環として、美しい日本の憲法をつくる愛媛県民の会が「憲法施行70年 国会は憲法改正原案の提出を!」というテーマでフォーラムを行っていますが、加戸前知事は実行委員長として名前がクレジットされています。

また、加計学園系列の岡山理科大附属中学では、歴史と公民で育鵬社の教科書を使用しています。同社の教科書製作には日本会議に深い関わりを持つ「日本教育再生機構」理事長の八木秀次麗沢大教授らが関わっています。加戸前知事はこの育鵬社設立前に扶桑社として出版していた歴史教科書をゴリ押しした事も知られています。

安倍政権、加計学園、日本会議という、森友学園問題でも見られた構図がここにも浮かび上がってきています。お友達の繋がりを優遇する政治は国民の税金で成り立つ国家としては公正さに欠けるもの。

加戸前知事が国会の参考人招致で発言した以上、いったいどのような繋がりがあり、どのようにして話が進められてきたのか、徹底的に解明する必要があるでしょう。

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