安倍総理が2015年12月に「今治に獣医学部を整備」と発言、加計学園の獣医学部は既定路線だった

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愛媛県今治市に獣医学部が整備されるのは、2015年12月の時点で決まっていました。詳細は以下から。

平成27年12月15日 国家戦略特別区域諮問会議 | 平成27年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ

首相官邸公式ページに掲載された、2015年12月15日の国家戦略特別区域諮問会議における安倍総理の発言によると、しまなみ街道でつながった広島県と愛媛県今治市に設置される国家戦略特区において「ライフサイエンスなどの新たに対応すべき分野における獣医師系の国際教育拠点の整備」が盛り込まれることが明言されています。

全国で10番目となる国家戦略特区を、新たに決定しました。瀬戸内のしまなみ海道でつながった、広島県と愛媛県今治市です。
 例えば、しまなみ海道の『道の駅』の民間による設置、ライフサイエンスなどの新たに対応すべき分野における獣医師系の国際教育拠点の整備など、観光、教育、創業などの分野で、国際的な交流人口の流れを呼び込み、地方創生を実現します。

ちなみに獣医師系学部が存在しない地域に獣医学部の新設を可能とする法改正の実施が決定されたのは2016年11月9日で、京都産業大学が蹴られ、加計学園(岡山理科大学)のみ獣医学部新設を認められたのは今年、2017年1月のこと。しかし2015年12月の時点で、愛媛県に獣医学部を新設することは決定していたのです。

また、7月10日に行われた加計学園問題をめぐる閉会中審査において、愛媛県の加戸前知事が獣医学部新設について、県が12年間加計学園と歩みを共にしていたことを明かしています。

『加計ありき』と言いますけど、12年前から声をかけてくれたのは加計学園だけであります。私の方からも東京の有力な私学に声をかけました。来ていただけませんかと。けんもほろろでした。結局、愛媛県にとっては12年間加計ありきでまいりました。いまさら、1、2年の間で加計ありきではないのです

そもそも2015年12月の時点で愛媛県今治市に獣医学部新設は決まっていた」「愛媛県とつながりが深いのは加計学園」という2つの要素を組み合わせると、出来レースと言われても仕方がない加計学園問題。

獣医学部新設が最初から加計学園と関係の深い愛媛県・今治市ありきで進められていた証拠が政府から「怪文書」扱いされるような書類でなく、首相官邸の公式HPに堂々と掲載されていたのは、なんとも皮肉な話かもしれません。

・14:15追記
毎日新聞社の2015年12月17日の記事でも、今治市が加計学園と獣医学部新設を進めてきたことが報じられています。「特区指定後、改めて公募形式で運営主体を決める」とされていますが、具体的な構想が練られてきたこと、前述の「愛媛県にとっては12年間加計ありきでまいりました」を踏まえると、やはり加計学園以外の選択肢はなかったわけです。

国家戦略特区:今治市、獣医師系大新設目指す /愛媛 – 毎日新聞

市は岡山理科大、千葉科学大などを運営する岡山市の学校法人加計学園と連携して今治新都市(今治市いこいの丘)の16・8ヘクタールの用地に獣医師系大学を設置する構想を練ってきた。特区指定後、改めて公募形式で運営主体を決めるが、感染症の水際対策を重視するなど、国際的な教育拠点を目指すという。

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