日清が「ヌードル・ハラスメント」に盛大に釣られ、麺すすり音カモフラージュ機能搭載フォーク「音彦」(14800円)を開発

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垢消し逃亡済の匿名ツイッターアカウントが日清という世界麺業界の最大手までをも釣り上げました。詳細は以下から。

◆ヌードル・ハラスメントという捏造された言葉
ヌードル・ハラスメント」という言葉に聞き覚えはあるでしょうか?この言葉は2016年10月に匿名ツイッターアカウント「戦争法廃止の国民連合政府応援隊」(現在は既に垢消し逃亡済)が虚無からひねり上げた造語です。

この言葉は日本人にとっては当たり前の「麺を啜る音」が外国人などに与える不快感を意味するもの。なんとなく外国人から非難されているように聞こえてしまいますが、初出はこの匿名アカウントで確定しています。

当然ながらこの造語「ヌードル・ハラスメント」についてはネット上で大炎上して散々叩かれることになります。ここまでであればツイッターランドではお馴染みのどったんばったん大騒ぎで済んでいたのですが、マスコミが嗅ぎ付けたことで話が大きくなってしまいました。

テレビ番組でデヴィ夫人がとにかく、すごい野蛮で、教養のない、田舎っぺっていうか…。もう、最悪ですと批判する一方、和田アキ子氏は食文化なんだから、それが嫌っていうなら来なきゃいいし、食べなきゃいい、また小倉智昭氏は日本の食文化に対して外国人にとやかく言われる筋合いはない!なら日本のそば屋に入るな!と反発。

排外主義の嵐が吹き荒れるという懸念もありましたが、その後は「ネット上の匿名アカウントの捏造した造語に煽られて大騒ぎする愚かなマスコミ」への批判が相次いだこともあり「ヌードル・ハラスメント」なる言葉は表舞台から消えて急速にオワコン化。もはや誰も使わない死語になったかと思われましたが…。

◆最後に釣られた日清の開発する「音彦」とは?
なんとあれから1年、「チキンラーメン」「カップヌードル」「出前一丁」「ラ王」「どん兵衛」「U.F.O.」「ごんぶと」などを販売する日本のカップ麺・袋麺の第一人者である日清食品が盛大に釣られた製品を開発したことが発表されました。

それが麺すすり音カモフラージュ機能搭載フォーク「音彦」。「ほら、不快を愉快に。」をキャッチコピーとし、麺を啜る不快な音に別の音を被せるという謎のフォークです。

麺をすすって美味しく食べたい人と、
麺すすり音を不快に感じる人の間にある軋轢 “ヌードル・ハラスメント”を
華麗に解決するフォーク、音彦。
これからは好きなだけ麺をすすれる、
そう”音彦”ならね。

どこのApple社だよという宣伝文句ですが、この音彦はどんな微かな麺啜り音も高性能集音マイクで逃さず感知し、近距離無線通信でスマホにインストールした専用アプリ(iOS限定です。そう”音彦”ならね)に信号を送信。リアルタイムで麺啜り音をカモフラージュする音声がスマホからワイヤレス再生されるという代物です。

「音彦」というネーミングはご想像どおりTOTOの開発した大小便排出音を擬音でカモフラージュする人気商品「音姫」にあやかったもので、もちろんTOTOの許諾を得て使用しています。

アプリはスタートボタンをタップするだけのシンプルなものですが、食事中に麺を啜って「不快な音を立ててしまった回数」を漏らさず記録、経過時間などのデータをヌードルログとして記録した上に各自の麺の啜り方に合わせたカモフラージュ音を自動再生するということ。

そのカモフラージュ音もサウンド・プロデューサーの清川進也さんが「こういうの、いいなと思いました」と約5000回の麺啜り音を聴き、ジェット音に近いと解釈した上で綿密に作成されたものとなっています。

そしてお値段はなんと14800円。ラーメン1杯700円換算で21杯分という自信に満ちた価格設定となっており、BUZZAP!で紹介している格安スマホタブレットすら余裕で買えてしまうお値段となります。

なお、2017年12月15日の12時までに5000個の予約注文が入った場合に限って販売を行うとのこと。商品送付は販売確定時点から3ヶ月後を予定しています。こちらの公式動画から実際の音彦のカモフラージュ音を聞くことができます。

【音彦PV】麺すすり音カモフラージュ機能搭載フォーク「音彦」 – YouTube

◆ジョークか本気か、それが問題だ
どこからどう見ても100%ジョークグッズですが、日清はまだ見ぬプロダクト開発を通していくつもの未解決の食を巡る問題を解決する「Product X (ペケ)」の第1弾としてこの音彦を開発しています。もちろんこの「Product X (ペケ)」自体が一連の壮大なジョークであるという可能性もありますが、なにせ第1弾のため判定は難しいところです。

仮に日清が本気なのであれば、捏造されて大炎上した上に散々叩かれてオワコン化した「ヌードル・ハラスメント」なる言葉に1年も経って最後に釣られた最大級の大物という道化となることは言うまでもありません。

ただし、ネタとして理解した上のジョークであったとしてもこの「音彦」は微妙なラインのプロダクトです。30年前の日本人であれば自虐ネタとして大人の笑いで14800円を払い、ノリで製品化させたかもしれません。

しかし「日本スゴイ!」コンテンツを連日浴び続けている現代の日本人にとってこの「音彦」は「外国人にこんな配慮する必要なんかない!嫌なら日本から出て行けばいい」「日本古来の麺食文化を便所での排出音と同列に考えるのか?日本文化の冒涜だ」「日清は反日企業だ。もう買いません!」といった激烈な反応をネットを中心に引き出す可能性があります。

そうした反応が引き出される可能性まで見越した上で多文化交流を考えるためのきっかけとすることを目論んだ高度な表現行為である可能性も否定しきれませんが、ひとえに日清の今後の出方で真相が分かることになりそうです。

最後になりますが、麺料理をフォークで食べる日本人はどれくらい存在しているのでしょうか?パスタを除けば蕎麦、うどん、そうめん、焼きそば、ラーメンにフォー、パッタイ、ミーゴレン、ラクサ、センミーナーム、トゥクパなどまで含めても箸で食べる人が多いように感じるのですが…。

麺すすり音カモフラージュ機能搭載フォーク『音彦』|日清食品グループ オンラインストア

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