アニメ化決定の名作「BANANA FISH(バナナフィッシュ)」文庫版に壮絶なネタバレ、原作未読者は要注意



吉田秋生デビュー40周年を記念し、完結から実に20年以上の時を経てアニメ化が決定した名作「BANANA FISH(バナナフィッシュ)」

「アニメが始まる前に原作も読んでおこう」と思った人に、どうしても注意しておきたいことがあります。なお、記事中にネタバレはありません。詳細は以下から。

問題なのはBANANA FISHが完結した2年後の1996年から順次刊行された小学館文庫版。コミックス版が全19巻なのに対し、文庫版は番外編「BANANA FISH ANOTHER STORY」を含む全12巻。携帯しやすいサイズなこともあり、かつて筆者は文庫版を揃えてしまいました。


そして文庫版を買った読者を待ち受けているのが、各巻のラストにあるエッセイ。2巻ラストでは劇作家・渡辺えり子(現:渡辺えり)さんが本作を同じ吉田秋生作品「吉祥天女」や自らの思春期を絡めて語る中、最後の部分でラストの展開を3行にわたって詳細に述べる、えげつないネタバレを食らわせてきます。


まだ物語の序盤、本編全11巻中2巻目、「バナナフィッシュとは何か?」という疑問からようやく話が大きく動き始めたと思った矢先にいきなりラストシーンだけかなり詳細に伝えられてしまうという、あまりにも乱暴な展開。

ネタバレが掲載されているページ。エッセイを読まずとも「いつごろ刊行された本なんだろう?」と軽い気持ちで刊行時期をチェックしようとしただけでラストシーンを知ってしまうハメになる、まさに地雷以外の何者でもありません。


当時「どうして最終巻のラストに掲載しなかったのか」と、文庫版を編集した小学館のスタッフに憤りを感じてしまうほどだったため、もし「今から原作を文庫版で読む」という人は、巻末に掲載されているエッセイは本編読破後に読むことをオススメします。

Banana fish (1) (小学館文庫)
吉田 秋生
小学館

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