二酸化炭素濃度と年間増加幅が過去最高を更新、地球温暖化が加速か

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二酸化炭素の濃度、増加量共に過去最大を記録しています。詳細は以下から。
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◆二酸化炭素濃度と年間増加幅が過去最高に
世界気象機関(WMO)によると、地球温暖化をもたらす温暖化ガスの筆頭として挙げられる二酸化炭素の2016年の世界平均濃度が、403.3ppmと過去最高を更新しました。2015年比での増加幅も3.3ppmと過去最大となり、急速に二酸化炭素が増加していることが分かりました。

二酸化炭素は産業革命前の約278ppmから現代まで一貫して増加が続いており、当時から45%ほど上昇しています。過去10年の増加ペースは年平均2.21ppm増と上昇傾向にありましたが、昨年の年間増加幅はその平均の1.5倍にも及んでいます。

では実際の温暖化はどうなっているのかというと、1880~2012年の傾向では、世界平均気温は0.85℃上昇しています。これは1901~2000年の100年当たり0.6℃の上昇傾向よりも大きな値です。

◆地球温暖化でいったい何が起こるのか?
温暖化はもちろん「単に気温が上がる」というだけの話では全然ありません。氷床が溶けることによる海面上昇(1901~2010年の間に19cm上昇)、海面水温の上昇に伴うハリケーンや台風などの巨大化や激化、それらによる鉄砲水や洪水の増加。

さらには気温上昇に伴う干ばつや熱波は直接熱中症などの甚大な健康被害をもたらしますし、農業にも大きな影響を与え、飢饉による栄養失調が発生します。さらには生態系が変化することによって生物多様性が脅かされる他、ネッタイシマカの生息域拡大によってデング熱への感染者が激増していることも報告されています。

今後も温暖化が進展すれば沿岸部の低地への浸水や塩害などの被害が増大することが懸念されますし、致命的な食糧不足や災害が発生し、社会情勢に大きな影響を与える可能性も十分に考えられます。

IPCC第5次評価報告書によると、2100年末には温室効果ガスの排出量が最も少なく抑えられた場合でも0.3~1.7℃の上昇、最も多い最悪の場合の場合に最大4.8℃の上昇と予測されています。

既にこれからの将来で今よりも温暖化が進み、異常気象や海面上昇、気象災害の被害を少なからず蒙ることは確定しており、いかにしてその影響を最小限に留めるかという段階であることがお分かり頂けるでしょうか?

長期的視点から見ると今回のこのWMOは温暖化の悪化を示すサインと読み取ることができるでしょう。まったなしの対策が急務です。

なお、人類に起因する気候変動否定論」は既に華麗に論破されていますのでご注意を。

世界気象機関:CO2濃度過去最高更新 年間増加幅も最大 – 毎日新聞

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