【アレクサのいる生活 その2】アレクサのアビリティと「スキル」について



アレクサにはいったい何ができて何ができないのでしょうか?

ついにBUZZAP!編集部にやってきたAI内蔵のスマートスピーカー「Amazon Echo」ことアレクサ。開封の儀と初期設定を終えると、次に行うのは定型アクションやスキルなどの設定です。いったいどんなことをどのようにおこなえるのでしょうか?

◆スキルを使わずにできること
アレクサの基本的な機能はスキルを導入せずともある程度まで使えます。例えば「時刻を聞く」「今日の天気を調べる」「四則計算をする」といったもの。

これらは「アレクサ、今何時?」「アレクサ、今日の天気は?」「アレクサ、1968かける7251は?」と質問をすれば当たり前のように(1968かける7251の値は1426万9968です)答えてくれます。

ただし質問への答えはまだまだ発展途上で、答えられない質問もたくさんあります。例えば京都市の人口を聞けば147万5183人と正確に教えてくれますが、京都府にある地方自治体の数は答えられません。

それ以外に便利な機能としてはタイマーやリマインダ、リストへの登録があります。タイマーはカップラーメンにお湯を注ぎながら「アレクサ、3分でタイマーを掛けて」と言うだけですし、「アレクサ、15時にミーティングを取り込むをリマインド」と言えばちゃんと15時にミーティングだと教えてくれます。

また、「ミネラルウォーターをリストに入れて」と言えば買い物リストに、「〇〇の記事執筆をリストに」と言うとやることリストに登録され、「Amazon Alexaアプリ」から出先からでも確認が可能です。

なお、「Amazon Alexaアプリ」からはリストとリマインダの修正もできるので便利。逆に出先からリマインダをセットしておくこともできます。

そして現在はまだ発展途上の「定型アクション」というものにも言及しておきましょう。これは「アレクサ、朝の支度」などの特定のキーワードや時間と曜日などの発動条件を設定しておくと、一連のアクションが起こされるというもの。

現在は「フラッシュニュースを流す」「天気予報を流す」「スマートホームの操作」「トーク」の4つが実装されています。フラッシュニュースは後述のスキルでニュース系スキルを導入しておけば、設定からどのニュースを流すか、その順番などを選べますが、天気予報はデフォルトのみとなっています。

◆スキルとは何か?
スキルはいわゆるアプリやヴィジェットのようなものだと考えれば間違いではないでしょう。企業や個人といったサードパーティーが制作し、掲載しているもので、各種新聞社のニュースやYahoo!天気、ウェザーニュースといった情報コンテンツがまず目につきます。

それに加えてANAや東急線、京王線のような交通系、音楽サービスやスマート家電、パルコや東急ハンズなどの情報提供系、ピカチュウトークのようなおしゃべり系やクイズなどまで多種多様。

ですが内容はまだまだ手探りでの試行錯誤といった段階のものが多く、今後の発展に期待しつつ使ってみるという状態です。

その中でも便利なのが「radiko.jp」。スマホアプリとして既に有名ですが、例えば「アレクサ、ラジコでαステーションをかけて」と言うだけで登録地域のラジオを聞くことができます。

プリインストールされているオンラインラジオアプリ「Tune In」も海外の音楽系の放送局が揃っていてBGMにはとてもよいのですが、ジャンルやアーティスト名などのキーワードで選ぶことができず、局名を正確に伝えなければならないため、忘れてしまうと「Amazon Alexaアプリ」からチェックして(検索は可能)プレイしなくてはならないため少し面倒。

そして「Yahoo!天気」「ウェザーニュース」はサイトやアプリとして既に実績があることからスマホに入れて愛用している人も多いと思いますが、デフォルトの天気予報よりも精度がよいのでこちらをデフォルト設定にしたいのですが、残念ながら今のところできません。

◆アレクサには何ができるようになっていくのか?
説明を読んで拍子抜けしたという人もいるのではないでしょうか?ですがアレクサはまだまだ現在進行形で発展の途上にあります。実際に定型アクションの「トーク」は編集部にアレクサが来た時には実装されておらず、今日子の記事を書くためにチェックしていて見つけたもの。

ですのでこれから半年から1年の間にアレクサにできることはフィードバックを元に改善され、急ピッチで増えていくことは間違いありません。

ただし「Amazon Alexaアプリ」があるとはいえ、基本的に音声で入力し、音声で返答するというディスプレイを介しないコミュニケーションという前提でのスキルの開発は開発者側にとっても慣れ親しんだものとは言えず、日本語の聞き取りや発話などの難しさも相まって、今しばらくは手探りが続くかもしれません。

次回はもう少しアレクサと生活することの「肌触り」のようなものに触れてみようと思います。


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