大阪市天王寺区が「デザインの力で、行政を変える!!」をキーワードに「天王寺区広報デザイナー」の募集を開始しました。
しかし報酬ゼロで任期も指定されるなど、厳しい内容となっており、炎上を余儀なくされています。
大阪市 天王寺区 【報道発表資料】デザインの力で、行政を変える!!~天王寺区広報デザイナーを募集します~
大阪市天王寺区の報道発表によると、同区役所では「デザインの力で、行政を変える!!」をキーワードに、民間の専門的なスキルや手法を取り入れて、天王寺区が実施する事業のホームページ・ポスター・チラシのデザイン力を上げることで、区民へ今まで以上の情報発信を行えるようにする新しい試み「天王寺区広報デザイナー」を募集しているそうです。
「天王寺区広報デザイナー」の任期は2013年4月1日~2014年3月31日の予定。業務内容は天王寺区役所が実施するイベントなどのポスターやチラシのデザイン案作成や、区役所が作成するホームページやポスターにアドバイスをするというもの。デザイン案の作成・アドバイスについては区役所での打ち合わせのほか、メールや電話、FAXによるやり取りも可能です。
応募条件は以下。応募・実際の業務とも電子メールでのやり取りが可能であるため、所在地での制限はありません。
1.デザインにかかる実務経験をお持ちの方
2.デザインにかかる業務を行っている法人(デザイン学校なども含む)
3.美術学校または専門学校等でデザインについての知識を学んでいる学生
そして今回、問題となっているのは報酬の部分。基本的に報酬は無く、代わりに以下のような条件が設定されています。
1.「天王寺区広報デザイナー」について、区ホームページ・広報紙等で紹介します。
2.広報デザイナーが作成したポスター等にはデザイナー作であることを明記します。
3.ホームページで事業の周知を行う際に、ポスター等がデザイナー作であることについても同時に周知を行います。
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今回の募集内容については「ソフト制作に対する蔑視」といった声がTwitterで上がるなど、多くの人々が問題視。そもそもデザインをするための労力はもちろん、環境や道具を揃えるためにも先立つものは必要であることを考えると、「紹介するから報酬はゼロ」というのは炎上しても仕方がないのではないでしょうか。
また、以下のツイートでは募集後に抗議電話が殺到したことを受け、内容を見直すという回答が行われたとしています。
デザインの力で、行政を変える!!~天王寺区広報デザイナーを募集します~bit.ly/Vze3bj 担当課に問合せしてみたら、やはり無報酬の件について、昨日から抗議電話殺到し、直ちに内容見直して再度募集になりましたですと。
— artanartさん (@prader_willi) 2013年2月6日
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