数十Gbpsを実現する「5G(第5世代携帯電話)」の展開予定が明らかに



LTEを用いた「au 4G LTE」「Softbank 4G LTE」やAXGPを用いた「Softbank 4G」など、第4世代を表す「4G」をサービス名に冠した次世代高速通信が2012年に相次いで展開されましたが、さらに上をゆく「第5世代携帯電話(5G)」が展開される見通しが明かされました。



Samsung to offer 5G service by 2020 | YONHAP NEWS

韓国メディア「YONHAP NEWS」の報道によると、世界的なシェアを誇るスマートフォン「Galaxy」シリーズに加え、携帯電話基地局なども手がけるSamsungが2020年までに第5世代携帯電話(5G)サービスの中核技術を開発したことを発表したそうです。

新たな通信技術は現行のLTEサービスの下り最大75Mbps(日本では下り最大112.5Mbps)を圧倒する、下り最大数十Gbpsにおよぶ通信速度を実現するもの。

現行の携帯電話に用いられている周波数帯よりも非常に高い28GHz帯と64のアンテナ素子を使用した通信実験を行ったところ、一般的な光ファイバー(100Mbps)10本分にあたる1Gbpsで通信できたとしており、Samsungは標準化に向けた開発を続けていくとしています。

ちなみに現行のLTEやWiMAX、AXGPなどの通信規格は国際電気通信連合(ITU)が商業的に「4G」と呼称することが認められているものの、厳密には第3.9世代(3.9G)にあたるなど、実際の世代と商業的な世代の呼称にはズレがあるのが現状です。

なお、「WiMAX 2」と並んで「4G」として正式に認められている「LTE-Advanced」の通信速度は下り最大1Gbpsを超える予定で、NTTドコモが2015年にもサービスインする方針ですが、はたして商業的には第何世代という扱いになるのでしょうか。


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