世界に流通革命を起こすかもしれない最新型ツェッペリン飛行船が実用化へ

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サンダーバード2号を思わせる巨大な船体。ちょっとレトロなSFに登場しそうなこの飛行船、実用化されれば世界の流通に大きな変化をもたらすかもしれません。

翼を持たない銀色の巨大な船体、まるでSF映画に出てきそうな形ですが、これはれっきとした現実の飛行船。1930年代まで世界の空を飛び交ったツェッペリン飛行船の最新版です。

1937年のヒンデンブルグ号爆発事故の後、急激に影を潜めていったツェッペリン飛行船ですが、現代の最新テクノロジーによって表舞台に再び現れようとしています。

Worldwide Aeros社によってデザインされた最新の飛行船Aeroscraftは、以前のツェッペリン飛行船の欠点を大幅に改良。輸送機の1/3の燃料コストと、水上を含む滑走路なしでの離着陸という大きな利点を引っさげて世界の流通産業に殴り込みをかけます。






また、この離着陸に関する利点は非常に大きく、紛争地域での軍事利用や災害救助にも大きな力を発揮すると考えられており、アメリカ政府から300万ドル(約3億円)の補助金を受けています。

同社の創始者であるIgor Pasternakさんによるとテクノロジーのキモとなるのはヘリウム圧縮技術で、これによって船体の重量をコントロールできるようになるとのこと。




この飛行船の最大の利点はヘリコプターのように垂直に離発着できることにあり、空港のない地域にも直接物資を運搬できます。飛行船の平均速度は時速185km程度ですが、物資の生産地から目的地まで経由地や積み替え、空港からの地上運搬などが発生しないため、時速800km超の飛行機よりも早く目的地に物資を運べることになります。

こうした特性は飛行場が整備されておらず、地上の道路網も未発達な発展途上国、紛争地域などで特に有効に活用できるとのこと。心配される強度についても、外郭は防弾仕様となっており、例え破れたとしても風船のようにしぼむことはないとのこと。



2015年から年間レンタル契約を開始、66トン運搬モデルは年間250万ドル(約2億5000万円)、250トン版は年間550万ドル(約5億5000万円)との予定です。

実物の動画は以下から(飛んでいませんが)。

The Aeroscraft has successfully completed another test - YouTube


果たしてこの最新型ツェッペリン飛行船は世界の空を変えることができるのでしょうか?

(Photo by Aeros

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