大麻が覚醒剤などのハードドラッグへ依存症を治癒させるかもしれないという研究報告

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Visual by VJ Spike-Bloom

医療大麻の有効性はアメリカ合衆国を始め広く一般に認められるようになってきていますが、心身へのダメージの大きなハードドラッグへの依存症を治癒させる可能性が示唆されています。詳細は以下から。

先日BUZZAP!では大麻がDVという社会問題の有効な解決策となる可能性を取り上げましたが、別の社会問題である心身に大きなダメージを与え、深刻な依存症に陥る覚醒剤を始めとしたハードドラッグの治療にも大麻が有効な治療法になるかもしれないとの研究報告がなされています。

US Natural Library of Medicine National Institutes of Healthによると、

内在性カンナビノイドシステム(EDCS)と、自然の大麻草や合成大麻によるそのシステムの調整がハードドラッグ依存症に関する広範な神経生物学的及び行動の面において決定的な役割を果たしていることを示す研究が増えている。

このようにカンナビノイド(大麻に含まれる化学物質の総称)がハードドラッグ依存症に深く関わる脳のドパミン神経回路網を調整しており、カンナビノイドシステムは多数のハードドラッグ依存症の治療薬としての創薬を目指して調査され得るものである。

Modulation of the endocannabinoid system v... [Front Psychiatry. 2013] - PubMed - NCBI


とのこと。

「National Institute of Health」で公開された研究によると、カンナビノイドは各人の行動の表現やハードドラッグなどの物質によって得る快楽を司る脳のドパミン神経回路網と呼ばれる脳内報酬系に影響を与えます。

また、この研究によって人間の体内にある内在性カンナビノイドシステムはハードドラッグ依存症の個体の脳内で起こるものと類似した神経生物学的プロセスを発生させる事が分かりました。つまり、カンナビノイドによって禁断症状などを抑えられる可能性があるということ。

Visual by VJ Spike-Bloom

これまで投薬によるハードドラッグ依存症の治療は有効でなかったり、抗鬱剤を始めとした治療薬それ自体への依存症や副作用などが問題となってきていました。大麻の有効成分であるTHCを含むカンナビノイドは依存症にならないため、こうしたカンナビノイドを用いた薬品の開発はハードドラッグ依存症への治療の大きな一歩となる可能性を秘めています。

オバマ大統領が「大麻が酒よりも危険だとは考えない」とインタビューで回答 BUZZAP!(バザップ!)

今は既に否定されている飛び石理論などは大麻をハードドラッグへのゲートウェイドラッグと見做していましたが、むしろ現実にはハードドラッグ依存症の治療の鍵となるかもしれません。今後のさらなる研究が待たれます。

New Study Cannabis May Treat Addictions to Hard Drugs Natural Society

Study Cannabis May Cure Addiction To Hard Drugs Collective-Evolution


(Visuals by VJ Spike-Bloom

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