ワタミ、業績不振で「和民」全店舗の15%に当たる102店舗を年度内に閉鎖へ

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Photo by 周小樹

ブラック企業の悪名を轟かせていたワタミが大幅な店舗閉鎖に追い込まれています。

居酒屋チェーンのワタミ。2013年にはブラック企業大賞を受賞するほど筋金入りのブラックとして日本全国に名前の知れ渡る存在ですが、主力である居酒屋「和民」の不振を受けて大規模な店舗閉鎖に追い込まれています。

11月11日に発表された9月中間連結決算では最終損益が前年同期の5億円の黒字から41億円の赤字に転落。営業損益も前年同期の24億円の黒字から10億円の赤字となりました。

こうした中で主力事業である居酒屋「和民」が不振で不採算店舗が増加、全体の15%に当たる102店舗を今年度中に閉店する事態となりました。来年3月の店舗数は554店舗となる見込みです。

赤字転落の原因としてはこの他にワタミの手がける介護事業、宅食事業なども大幅減益となったことが響いています。

和民は2008年に入社からわずか2ヶ月の女性社員が月140時間という苛烈な時間外労働の強制により自宅マンションから飛び降り自殺し、「時間外労働で適応障害を発症したのが原因」として労災と認められた事件が非常に有名。これに対し当時の会長であった渡邉美樹現参議院議員が謝罪をせず「労務管理ができていなかったとの認識はない」としたことから大きな批判が集まりました。

こうした悲劇はこの後も繰り返し報じられ、「365日24時間死ぬまで働け」「営業12時間の内にメシを食える店長は二流」などと劣悪な労働環境を正当化するような訓示の存在などからも全国的にブラック企業のイメージが定着していきました。

ワタミはこうしたイメージの払拭しようとしていますが、桑原豊社長は2014年7月のインタビューで

ワタミには、企業理念の中に「社員は家族であり同志」という言葉がある。そういう人に対して、労使の関係は基本的に存在しないと思っている。

「ワタミがブラックとは全然思っていない」 インタビュー 東洋経済オンライン 新世代リーダーのためのビジネスサイト

などと答えており、社員を社員として扱わない体質に変化はないようです。

ワタミが一転最終赤字30億円 15年3月期、居酒屋が苦戦 :業績ニュース :企業 :マーケット :日本経済新聞

東京新聞 ワタミ閉鎖 102店に 居酒屋不振 中間期決算で赤字 経済(TOKYO Web)

ワタミ 店舗閉鎖 今年度中に102店舗 NHKニュース

(Photo by 周小樹

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