咽頭がんで声帯を切除した市長に市議が「声が聞き取りづらい」と辞職勧告決議案の検討を求める

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咽頭の悪性腫瘍の手術で声を失った山形県酒田市長に対し、機械を使った電子音声が聞き取りづらいとして市議から辞職勧告決議案を検討するよう要望が出されました。

山形県酒田市の本間正巳市長は今年5月から咽頭部の悪性腫瘍治療のため公務から離れていました。同月下旬に腫瘍を切除する際に声帯も共に切除し、その後放射線治療などを受け、9月からは通院治療を続けて11月25日に復帰。復帰に際しては

「全国で例のない『声のない市長』だと思う。同じ障害のある人が私の姿を見て希望を持つようであれば、望外の喜び」

「(市議会の)皆さんにとって『こんな市長でいいのか』との自問自答があると思うが、もしやれるのであれば、一緒にやっていきたい」

「山形新幹線庄内延伸をはじめ、いろんなプロジェクトを言ってきたが、何も実現していない。市民のためにやろうとの気持ちになった」


と決意を述べました。

声のない市長 山形・酒田の本間氏 人工声帯で公務復帰 - 毎日新聞

酒田市長「声は失ったが地元に尽くす」 河北新報オンラインニュース


これに対し、市議会第3会派「市民の会」が16日の議会運営委員会で「声が聞き取りづらい」などの理由で市政への影響が懸念されるとして本間市長の辞職勧告決議案を検討するよう求めました。

その際「市民の会」所属の武田恵子委員は「全国市長会や県との折衝で意思が十分に伝わるのか。市長答弁の趣旨確認や補足説明が必要になる」などと述べています。

同市議会の他会派はいずれも「今、この問題を取り上げる必要はない」「同意はできない」とし、この提案を退けました。

酒田市長辞職勧告案、検討求める 市議会第3会派、他会派は同意せず|山形新聞

ハンディキャップに対してサポートし、社会生活への参加の支障をなくしていくバリアフリーの意識が高まる中、障がいを理由に選挙で選ばれた市長を辞するよう求めるのは完全に時代に逆行していると言わざるを得ません。

ネット上では時折「車椅子でバスに乗ってくるのは迷惑」などの意見が炎上しますが、この要望も同根と言って差し支えないでしょう。セクハラやじの都議や号泣県議などと同様、劣化する地方議員の一例と呼べるかもしれません。

来年4月の統一地方選に向け、自分の住む地域の自治体で地方議員がどのような言動を取っているか、今から確認しておいたほうが良さそうです。

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