曽野綾子の人種差別(アパルトヘイト)コラム、ついに産経が南ア大使からも抗議を受け名実ともに国際問題に

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BUZZAP!でも先日から報じている曽野綾子の人種差別コラムに対し、駐日南ア大使からの抗議文が届いていたことが明らかにされました。

本件についてBUZZAP!は2度に渡り記事化してきましたが、海外メディアの厳しい批判の数々を受け、ここにきてようやく主要メディアが遅まきながら報道を開始しています。

【追記あり】産経新聞、今度は曽野綾子が人種差別(アパルトヘイト)を肯定するトンデモ全開コラムを掲載 BUZZAP!(バザップ!)

曽野綾子が人種差別(アパルトヘイト)肯定コラムに「あの記事に間違いはない」と明言、産経も容認 BUZZAP!(バザップ!)


その中で海外のメディアのみならず、かつてアパルトヘイト政策によって黒人が差別されていた歴史を持つ南アフリカ共和国のモハウ・ペコ駐日大使から抗議文が送付されていたことが明らかになりました。

曽野氏コラム「アパルトヘイト美化」…南ア大使 社会 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

曽野綾子氏コラムめぐり南アフリカ大使も抗議 産経新聞に対して

曾野綾子さんのコラム 南ア大使が抗議 NHKニュース

曽野氏コラムで南ア駐日大使が本紙に抗議  - 産経ニュース


それによるとペコ大使は

「アパルトヘイト(人種隔離)を許容し、美化した。行き過ぎた、恥ずべき提案」と指摘。アパルトヘイトの歴史をひもとき、「政策は人道に対する犯罪。21世紀において正当化されるべきではなく、世界中のどの国でも、肌の色やほかの分類基準によって他者を差別してはならない」としている。


と人種差別政策の提案であると厳しく批判。

産経新聞はこれに対し同じ記事中で曽野綾子の反論を以下のように掲載。

「私は文章の中でアパルトヘイト政策を日本で行うよう提唱してなどいません。生活習慣の違う人間が一緒に住むことは難しい、という個人の経験を書いているだけです」


移民政策についての提言のコラムの中で、後半いっぱいを使って書かれ「白人、アジア人、黒人というふうに分けて住む方がいい、と思うようになった」「居住だけは別にした方がいい」と明言している提案を「個人の経験」とするのはあまりにも苦しい逃げの一手でしかありません。

そして前記事でも引用したアフリカ日本協議会の抗議文にあるように

「アパルトヘイト」は現地の言葉で「隔離」を意味し、人種ごとに居住区を分けることがすべてのアパルトヘイト政策の根幹にありました。

産経新聞 曽野綾子さんのコラムへの抗議文より引用


である以上、これはアパルトヘイト政策の肯定であり推奨と言う他ありません。また、産経新聞の小林毅執行役員東京編集局長は本件について

「当該記事は曽野綾子氏の常設コラムで、曽野氏ご本人の意見として掲載しました。コラムについてさまざまなご意見があるのは当然のことと考えております。産経新聞は、一貫してアパルトヘイトはもとより、人種差別などあらゆる差別は許されるものではないとの考えです」


と弁明。あの文章は曽野綾子の個人的意見なので人種差別であろうとアパルトヘイト推奨であろうと掲載は問題なかったというスタンスで、謝罪はありません。そして産経新聞自体としては「あらゆる差別は許されるものではない」としています。

しかし産経新聞は昨年末、編集企画室SANKEI EXPRESS担当岡田敏一記者の署名記事で宇宙戦艦ヤマト最新作「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」の声優インタビュー記事で「記者の極めて個人的な感想」として以下のような文章を掲載。

ずばり、ヤマトを急襲する粗野で下品な戦闘民族ガトランティスは、近年、猛烈な勢いで軍備拡張を続け、日本の領海・領空を侵犯する中国のメタファー(隠喩(いんゆ))ではないでしょうか。

まあ、こんなうがった見方をするけったいな人は記者以外、いないとは思いますが、昨今の国際情勢を鑑みると、異星人とは分かり合えても、未だに「南京大虐殺では同胞が30万人殺された」などと戯言をほざく中国や「竹島はわが国の領土だ」と主張する韓国とは理解し合えるわけがないなと痛感したのでありました…。

【エンタメよもやま話】ガトランティス星は中韓!? 「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」古代進&桐生美影インタビュー - 産経WESTより引用


声優へのインタビューとは全く関係なく、粗野で下品な戦闘民族は中国の隠喩ではないかとする一方、南京大虐殺否定論や領土問題を持ちだして中国や韓国を異星人以上に理解し合いない相手であるとするなど、ヘイトスピーチ全開の内容。

この文章は外部の執筆者である曽野綾子とは違い産経新聞の記者によるものですが、こうした記事と前述の「あらゆる差別は許されるものではない」発言の整合性をどう取るつもりなのか、ぜひ分かりやすく釈明していただきたいところです。

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