立憲主義を知らない礒崎首相補佐官、今度は「法的安定性は関係ない」発言で謝罪に追い込まれる

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2012年に立憲主義を聴いたことがないと発言して衝撃を引き起こした礒崎首相補佐官。今度は「法的安定性」を足蹴にして野党はもちろん与党内からも大批判を浴び、謝罪にまで追い込まれました。詳細は以下から。

礒崎陽輔首相補佐官は今年の6月にツイッターで女子高生に完全論破され、ブロックして逃亡するという、あまりにも情けない姿が日本中に晒されたことで有名になりました。

BUZZAP!でも「ポツダム宣言が一字一句正しいかどうかなんとも言えない」との発言や「アフガン戦争の給油措置は『参戦』」「湾岸戦争は『戦争ではない』」といった珍説を取り上げて大きな反響のあった曰くつきの人物です。

この礒崎首相補佐官が最初に有名になったのは2012年5月の以下の「立憲主義を聴いたことがない」との発言。この時点で礒崎首相補佐官は自民党憲法起草委事務局長であったため、「立憲主義も知らない人間が自民党の改憲案を作っているのか…」と多くの人に衝撃を与えました。


礒崎首相補佐官はこの時の発言を削除するでもなく上記のように放置したままにしてありますが、今度は「戦争法案」に絡む解釈改憲について、大分市の国政報告会で「法的安定性は関係ない」とこちらも信じられないような暴言を吐いています。

考えないといけないのは、我が国を守るために必要な措置かどうかで、法的安定性は関係ない。我が国を守るために必要なことを、日本国憲法がダメだと言うことはありえない。

憲法解釈変更「法的安定性は無関係」 礒崎首相補佐官:朝日新聞デジタルより引用)


とのことで、2012年からこれまでの間に立憲主義について何ひとつ学んでいないことが火を見るよりも明らかです。

この発言は当然大炎上し、民主党の枝野幹事長は激しく批判して辞任を要求。維新の党、社民党からも大きな批判を浴びている上に、自民党の谷垣幹事長にまでも「きわめて配慮に欠けたことだ」と批判される体たらく。

しかも同日の安倍首相の国会答弁での「戦争法案」の合憲性についての

「武力行使の新3要件は『砂川判決』と軌を一にする、これまでの政府の憲法解釈の基本的な論理の範囲内で法的安定性は確保されており、将来にわたっても憲法9条の法的安定性は確保できる」

首相 “将来にわたり法的安定性確保できる” NHKニュースより引用)


との考えとも真っ向から対立するなど、自民党内での意思統一すらできていないことまでもを暴露してしまっています。

礒崎補佐官を擁護しているのは現在のところ菅官房長官のみですが「(礒崎氏の発言は)法的安定性を否定したものではない。(辞任要求は)全く当たらない」といういつもの強弁に過ぎず、法的安定性の明確な否定を覆す根拠はありません。

既に自民党支持者からも「礒崎が喋るとオウンゴールになるから黙らせた方がいい」との意見も聞こえてきていますが、安倍首相がこのまま礒崎補佐官を辞任させずに使い続けるのであれば、遠からず政権そのものへの致命的なダメージにも繋がる可能性もありそうです。

安保法案:礒崎氏発言、与党も困惑…野党、辞任を要求 - 毎日新聞

礒崎補佐官が発言陳謝と自民説明…参院特別委 政治 読売新聞(YOMIURI ONLINE)


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