【選挙対策】数兆円損失見込みの2015年度の公的年金運用成績発表、「参院選後」まで先送りに

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昨年四半期で7.8兆円の運用損失を出した公的年金。その「溶けた年金」問題を含めた2015年の総括とも言える運用成績の発表日が例年より遅らされ、参院選後に発表されることが明らかになりました。

2014年10月、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用ポートフォリオが変更され、国内株、外国株の構成比率が倍増となりました。それまでは安全性の高い国債で運用されてきましたが、よりリスクの高い運用方針が選択されたことになります。

当初は自らの買いで株価を押し上げ、高い運用実績を上げていたものの、2015年7~9月期の運用実績は8月の全世界的な株価下落もあり、リーマン・ショック後を越え、2001年の年金積立金の市場運用開始以来最悪となる7.8兆円の損失を叩き出してしまいました。この影響もあり、2015年度の運用成績は数兆円規模の損失が出る見通しとなっています。

こうした状況の中、GPIFは2015年度の運用成績の発表日を例年の7月前半から半月ほど遅らせ、7月29日とすることを発表。

平成27年度の管理及び運用実績の状況(運用資産全体の状況、運用資産
ごとの状況及び各運用受託機関等の状況並びに新たな運用対象を追加する
場合を始めとする年金積立金の運用手法、運用管理委託手数料、運用受託機
関等の選定過程・結果を含む。)については7月29日に、四半期の運用状
況については8月26日、11月25日及び3月3日にホームページ等によ
り情報を公開する。

年金積立金管理運用独立行政法人 平成28年度計画より引用)


参議院の任期満了日が7月25日であり、参議院選挙はこれ以前の日曜日に行われることとなることから、参院選で年金運用に関する巨額の損失を野党に追求させないための、余りにも露骨な日程変更であるとの声が既に上がっています。

国民に信を問うのが選挙である以上、どれだけ年金が溶けたのかをも明らかにした上で判断を仰ぐのが筋というもの。目先の選挙の勝敗のみを考えて失敗を隠すのであれば、それは姑息であると批判されても仕方がないのではないでしょうか?

公的年金の15年度運用成績、参院選後に発表か GPIF :日本経済新聞

GPIF、7月末に15年度運用実績を公表 昨年より半月後ズレ :日本経済新聞


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