「溶けた年金」5兆円超、2015年度の運用損が確定

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2015年度の年金運用成績が5兆円を超える損失となることが確定しました。詳細は以下から。

6月30日の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の厚生労働省への報告によって、運用の株式比率を50%に倍増させた2015年度の公的年金積立金の運用成績が5兆円を超える損失であったことが判明しました。

この日開催された非公開の運用委員会でGPIFは15年度の財務諸表を報告、運用損が総額で5兆数千億円にまで上ったことが明らかにされました。

理由としては年初からの円高・株安が大きく、2014年10月にGPIFの公的年金運用ポートフォリオが変更され、国内株、外国株の構成比率が倍増されて50%にまで達したことで、より大きく株価の影響を受けるようになっています。

GPIFが発足したのは2006年度。2007年度とリーマンショックの2008年度の後は東日本大震災のあった2011年を含め、民主・自民どちらの政権下でも兆単位の損失は出しておらず(2010年度は2999億円の損失)、2014年10月に株式投資比率を倍増したポートフォリオ変更の責任が追及されることは間違いなさそうです。

また、政治経済学者の植草一秀氏は2016年上半期の運用損が37兆円にも上ると試算しており、現在の円高・株安の状況が続けば私達の年金はさらに溶け続けていく可能性もあります。

GPIFの運用損5兆円台前半、15年度実績 円高・株安で5年ぶり赤字 Reuters

年金の運用損、昨年度5兆円超 GPIF公表は参院選後:朝日新聞デジタル

年金運用損5兆円超=株安で、15年度-GPIF:時事ドットコム


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