日本音楽著作権協会の常軌を逸した強欲さが大炎上しています。詳細は以下から。
これまでも音楽ファンからはその傲慢さと強欲さを蛇蝎のごとく忌み嫌われてきた日本音楽著作権協会(JASRAC)ですが、再び大炎上しています。
CD売り上げの減少を受け、徴収額を確保するためにカラオケやスナック、フィットネスクラブのBGMからカルチャーセンターの楽器講座からも音楽演奏からも著作権料を徴収してきたJASRAC。幹部が「演奏権の対象の中で取りこぼしてきた最後の市場」と発言するなど、既に著作権保護という大目的が二の次になっていることを隠しもしません。
しかもJASRACから著作権者であるはずのアーティストへの還元が極めて不透明であることなどから、単なる金の亡者であるという批判は前世紀から続いています。
今回JASRACが定めた標的はなんと音楽教室。音楽教室では1人または数人の生徒と教師が練習や指導のために楽曲を演奏することになりますが、JASRACは生徒も不特定の「公衆」にあたるとし、この演奏にも演奏権が及ぶと強弁。著作権料を年間受講料収入の2.5%とする案を検討しています。
対象となるのはヤマハ系列の3300ヶ所の39万人、河合楽器製作所直営の4400ヶ所の10万人を始めウェブサイトなどで広く生徒を募集している教室約9000ヶ所で、徴収額は10~20億円を想定しているとのこと。
なお、音楽教室側は「演奏権が及ばない」という法解釈をしており、業界で対応を考える連絡協議会を立ち上げるなど真っ向から戦う姿勢を見せています。両者の協議で合意ができなければ文化庁長官による裁定が行われる可能性もありますが、これまでそうしたケースは存在していません。
ネット上では既に「音楽業界を衰退させたいのか」「市場が縮小したなら規模を縮小すべき」「著作権ヤクザ」など批判が巻き起こっています。
音楽教室から著作権料徴収へ JASRAC方針、反発も:朝日新聞デジタル
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