タダ働き以下なのに要求スキルは専門職級、東京オリンピックのボランティア業務一覧をごらん下さい

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競技に関する基礎知識はもちろん、語学力や手話のスキルまで求められ、1日8時間・10日間以上拘束。

そんな待遇が話題となり、大炎上している感のある東京オリンピックのボランティアですが、実際どのような業務が待ち受けているのでしょうか。詳細は以下から。

◆ボランティアには2種類ある
まず確認しておいてもらいたいのが「ボランティアには2種類ある」という点。組織委員会が募集する「大会ボランティア(8万人)」と東京都が募集する「都市ボランティア(3万人)」があります。


◆運転から通訳、医療、技術、メディア対応まで、高度なスキルを求められるケースも
そして9月から募集される予定の「大会ボランティア」の業務内容が以下。カッコ内は募集目安人数ですが、「案内」だけで最大2万5000人など、かなりの規模の人数が必要とされています。

さらに関係者を乗せた車を運転する「移動サポート」や通訳、急病人・ケガ人対応、技術関係、メディアのサポートなど、専門職レベルのスキルを要求されるスタッフも2万人前後募集される予定。

運転手は人命に関わる責任重大な業務ですが、本当にボランティアで賄っていいのでしょうか……?

・案内(16000~25000人)
会場内等で観客およびオリンピック・パラリンピック関係者の案内、チケットチェック、セキュリティチェックサポート等を行います。オリンピック・パラリンピック関係者が円滑に日本に入国・宿泊できるよう、空港やホテルでの案内を行います。

・競技(15000~17000人)
各競技および練習会場内において競技運営等のサポートを行います。

・移動サポート(運転等、10000~14000人)
オリンピック・パラリンピック関係者が会場間を移動する際に車を運転し、快適な移動となるようサポートします。

・アテンド(8000~12000人)
海外要人等が快適に日本で生活できるよう接遇を行います。空港や会場等において、海外要人の接遇を行います。選手団が選手村に入る前から準備を行い、選手が快適な競技生活を送ることができるよう、外国語でのコミュニケーションサポート等を行います。競技を終えた選手がメディアからインタビューを受ける際に、外国語でのコミュニケーションサポート等を行います。

・運営サポート(8000~10000人)
競技会場、選手村、車両運行等の運営サポートを行います。ユニフォーム配付施設においてスタッフ(ボランティア等)のユニフォーム配付を行います。ユニフォーム配付施設や、会場、空港等において、事前に登録された情報を基に、オリンピック・パラリンピック関係者が保有するIDの発行をします。

スタッフが日々の活動を開始する際の「チェックイン」受付等を行います。選手村やメディアセンターにおいて、各国から来る選手団やメディア、その他関係者が利用する物品の貸出しを行います。

・ヘルスケア(4000~6000人)
観客やオリンピック・パラリンピック関係者等に急病人やけが人が出た場合に、「ファーストレスポンダー」として速やかに対応します。選手にけが人が出た場合、医務室への搬送サポートを行います。競技を終えた選手に対して、ドーピング検査員が検査を実施する際のサポートを行います。

・テクノロジー(2000~4000人)
通信機器等の貸出しや回収等のサポートを行います。競技会場内で競技結果の入力や表示を行います。

・メディア(2000~4000人)
国内外のメディアが円滑に取材ができるよう、各種サポートを行います。記者やフォトグラファーの取材の管理サポート等のほか、記者会見をスムーズに行うための準備・運営サポートを行います。東京2020大会を記録するための記録用写真および動画の編集サポートや選手村の新聞制作のサポートを行います。

・式典(1000~2000人)
各競技の表彰式において、選手やオリンピック・パラリンピック関係者の案内、メダル・記念品の運搬等を含めた表彰式運営のサポートを行います。

◆宿泊費、宿泊先までの交通費などは全額自腹
ちなみにボランティアの活動期間は連続では5日以内・計10日間以上。休みの日を含めれば、現地での滞在期間は2週間程度になるとみられます。

しかも開催前に行われるオリエンテーションや研修、活動期間中における滞在先までの交通費および宿泊費は、すべて自己負担。スタッフは金銭面・労働力の双方でかなり自腹を切らされることになりますが、対価として得られるのはごくわずかです。

・「東京2020大会 大会ボランティア」オリジナルデザインのユニフォーム一式(シャツ、ジャケット、パンツ、キャップ、シューズ、バッグ等。アイテムによっては複数枚を予定)
・活動中の飲食
・ボランティア活動向けの保険
・活動期間中における滞在先から会場までの交通費相当として一定程度


公式サイトで「オリンピック・パラリンピックの成功は、まさに大会の顔となる大会ボランティアの皆さんの活躍にかかっています」とする割には、参加者の負担があまりに大きいボランティア活動。

「自腹を切ってほぼ無償労働」はタダ働き以下なわけですが、グダグダになった競技場建設をはじめ開催コストがうなぎのぼりにもかかわらず、遠方から参加するスタッフの宿泊場所すら提供しないというのは、さすがに筋が通らないのではないでしょうか。

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