東京五輪組織委「ボランティアは得がたい経験だから交通費は独自プリカで一律1000円、宿泊費・東京までの旅費は全額自腹ね」

このエントリーをはてなブックマークに追加



地方在住者は完全に大赤字です。詳細は以下から。

◆地方在住者には極めて困難な条件に
東京五輪組織委員会は9月18日、8万人を募集する大会ボランティアに対して、自宅や宿泊地から会場までの交通費のために1日当たり一律1000円を支給することを決めました。

組織委によると、支給方法は現金ではなく大会オリジナルデザインのプリペイドカード形式を想定しており、カードの具体的な仕様は今後検討するとのこと。

これはつまり、東京在住者にとってはある程度交通費をカバーできる事になりますが、遠方から参加を希望する地方在住者にとっては居住地から東京までの交通費が全額自己負担ということを意味します。

もちろん地方在住者は10日間の宿泊場所を自ら手配し、その宿泊料金も全額自己負担しなければなりません。オリンピック期間中に東京都内の宿泊場所を見つける事が困難であることは十分に予想できますし、値段も通常価格より高騰することは間違いありません。

当然国内便や深夜バスなどの交通機関の価格が上がることも考えられますし、ボランティア活動中以外の飲食も自分でどうにかしなければならないため、負担総額が10万円を越える可能性も十分にあります。

「やりがい」や「思い出」を得るために、もしくは「笑顔」や「ありがとう」のために個人がボランティアを行う事は全く問題ありません。しかし今回の五輪ボランティアではそのために多額の出費を強いられる可能性があることは覚えておくべきでしょう。

また、「単位」や「就職活動での実績」のために参加を考えている地方在住の学生も、費用対効果についてはしっかり計算しておいた方がよさそうです。

◆「予算の制約」のため1000円という理由
この「交通費一律1000円」案は有識者らによるボランティア検討委員会で同日了承を得ました。検討委の清家篤座長は「組織委員会の予算枠の中で最大限出せる額を提示していただいたのかなと思う。ボランティアは得がたい経験だし、楽しんでいただけるようにしたい」などと評価しています。

しかし2兆円とも3兆円とも言われる予算が組まれ、組織委の役員報酬に年間2400万円を支払う余裕がありながら、炎天下でに従事する人々はユニホームと活動中の飲食程度を与えるだけで、必要経費も満足に支払わない姿勢にはこれまで以上に不満が沸き起こりそうです。

なお、この交通費はプリペイドカードにて支払うということですが、独自に作るプリペイド式のカードに1日ごとに入金する方法で支給することを検討しているとされています。そのためにどれくらいの予算が注ぎ込まれ、どの企業が受注することになるのかをチェックしてみると面白いかもしれません。

オリンピック経済幻想論 ~2020年東京五輪で日本が失うもの~
アンドリュー・ジンバリスト
ブックマン社
売り上げランキング: 196,319

・関連記事
大喜利待ったなし、東京五輪ボランティアの愛称が応募者投票に | BUZZAP!(バザップ!)

東京五輪ボランティア、猛暑前の調査でも6割が「行いたくない」という不人気ぶりだった | BUZZAP!(バザップ!)

東京五輪ボランティア、都内の半数の大学が単位を餌に学生を釣ることを検討 | BUZZAP!(バザップ!)

東京五輪ボランティア、マイナンバーカード+顔認証システムで管理されることに | BUZZAP!(バザップ!)

東京オリンピック組織委員会の役員報酬は年間2400万円、ボランティアに自己負担を強いる一方で宿泊・交通費なども全額支給 | BUZZAP!(バザップ!)

タダ働き以下なのに要求スキルは専門職級、東京オリンピックのボランティア業務一覧をごらん下さい | BUZZAP!(バザップ!)

「テロやり放題」「金払って経済回せ」東京オリンピックのボランティア募集要項最終案が公開され、やっぱり大炎上 | BUZZAP!(バザップ!)

このエントリーをはてなブックマークに追加