「女が完全にとち狂って本能に支配され切って完全にクルクルパーにならないと子供産もうなんて思わない」維新の長谷川豊参院選候補の発言が話題に

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日本維新の会はこの認識を共有しているのでしょうか?詳細は以下から。

◆数々の暴言で有名になった長谷川豊候補
日本維新の会全国比例区第7支部長であり、参議院選の比例代表候補の元フジテレビアナウンサー、長谷川豊の過去発言がまたもや大炎上しています。


長谷川豊は自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」(現在は改題)と題したブログで一躍有名になりました。

それ以降も8割がたの女ってのは、私はほとんど「ハエ」と変わらんと思っていますという発言や死刑に関して出来ればネットで生中継した方がいいとすら考えています。小学校時代からその死刑執行シーンはみんなに見せた方がいいと発言。

さらにはつまり60歳以上って、選挙権はく奪でいいんじゃないか?(中略)80過ぎたジイさんとバアさんが、落ち着いた、冷静な、的確な未来に向けての判断なんて出来ますかね?んな判断力、あるでしょうか?といった発言などが次々と炎上しました。

◆公式チャンネルでの「少子化対策」についての発言が炎上
そして今回問題となった発言が行われたのは自らの公式チャンネルで2017年11月10日に配信された激論!長谷川豊の本気論、本音論TV第43回。33:40ごろから始まる日本の少子化対策についてのくだりです。

一部を切り取って批判することはアンフェアなため、Buzzap!編集部ではあえて前後の文脈を含めて文字起こししました。これでも切り取りだと感じる方は公式動画を全編ご覧下さい。

少子化っていうのは、表面上に出てるもんだけです。少子化っていうのは、ここが日本の政治だったり日本の自称インテリの識者であったり、「あたし頭いいのよ」「ボク頭いいのよ」って言ってる勘違いバカたちの完全な勘違いなんだけど、少子化って言ってるから分かってないんですよ。違うんすよ。

日本はね、妊娠してないのよ。ここが一番大事なんです。少子化対策じゃないんです。女性が妊娠する回数が減って、結果として少子化になっているだけなんです。

女性が妊娠するってどういう事だと思います?僕も子供3人いるから分かるけどね、あのね、狂わなきゃ無理なんすよ。ここを認めるかどうか。ここを理解できるかどうかが少子化対策の全ての根本なんです。

よく考えていただきたいのですが、子供産んでみ?15年間は自分のキャリア全部潰されますよ。それどころじゃないすよ。皆さん考えてください。あんな重たいのをお腹に詰め込んで10ヶ月っすよ。その後は夜泣き2時間おきに起こされておっぱいですよ。飲まなかったらおっぱいバンバンに張ってきてカチンコチンになって超痛いんすよ。

んでお風呂とか入ったらミルクとかぴゃーっと出始めるんですよ、おっぱいから。で、なんとか育てるんですよ。なんとか育てて、じゃあ2人目作りましょうよ。もう2人子供いたら社会復帰できないですよ。3人なんていたら100%できないですよ。

さよならキャリアですよ。自分たちのお金なんて全然、旦那の稼ぎに頼るしかなくなりますよ。その前に出産って命掛かってますから。僕ら男は全然そういう自覚がない人が多いんだけど、冷静で、正常で、頭がちゃんと普通に働けば、妊娠なんてリスク以外ないすからね。

皆さん当然分かりますよね、それぐらい。冷静だったら計算ができるんです。何考えても妊娠とか、なにより出産して死んでどうすんだ。命賭ける行為ですよ。命懸けですよ。アホかって話ですよ。

今でも実際1%くらいの人は出産で死んだりするわけじゃないですか。日本は全然それは少ないけれども、アメリカとかだったら3%の人が周産期医療で亡くなるわけじゃないですか。

100分の1とか100分の3が死ぬんですよ。嫌でしょ普通。普通嫌でしょ。正常な頭だったら妊娠なんかしないんですって。ここ気付くかどうかなんです。

今の日本社会は「少子化対策」とかキレイゴト言ってんですけど、こっから議論逃げてんです。女が完全にトチ狂って、本能に支配されきって完全にクルクルパーにならないと、子供産もうなんて思わないから。ここを認めなきゃだめなんです。

凄い酷いこと言うと、女性に対して教育が行き届いていないような、それこそ女性の知的レベルというか教育レベルが低い国であればあるほどめちゃめちゃ子供多いんです。

女性の社会進出も進んでないわ、女性の教育も進んでないわ、そういう国々は子供ばんばん産みますよ。そりゃそうですよね、計算できないから。本能の赴くままに、種族維持本能で産んじゃいます。

この理路からは、日本の少子化の原因は日本人女性が妊娠しないことだということになります。

ですが長谷川豊は妊娠・出産は女性が「本能に支配されきって完全にクルクルパーにならないと、子供産もうなんて思わない」と指摘。

その後に「女性の知的レベルというか教育レベルが低い国」の出生数の多さを引き合いに出し、そうした国の女性が「計算できないから。本能の赴くままに、種族維持本能で産んじゃいます」と述べています。

◆この発言の問題点はどこにあるのでしょうか
まず長谷川豊が自分を産んでくれた御母堂様と、自らの子供を3人も産んでくれた奥方様の妊娠・出産について「完全にトチ狂って、本能に支配されきって完全にクルクルパー」だったと面と向かって言えるのかという本質的な問いはひとまず置いておきましょう。

妊娠・出産に死亡を含む大きな健康上のリスクが伴う事は改めて言及するまでもありません。ですが現代に至るまで、全人類は女性がそのリスクを背負った上での妊娠・出産によってこの世に誕生しています。

これは、現時点では人間の女性にしかできない最重要のミッションであり、少子化対策どころか人類を存続させるための唯一無二の手段です。

であれば、妊娠・出産をしてくれた女性に対しては惜しみなく感謝と賞賛を送らなければならないはずで「なにより出産して死んでどうすんだ。命賭ける行為ですよ。命懸けですよ。アホかって話ですよ」「正常な頭だったら妊娠なんかしない」などと罵倒していい理由はどこにもありません。

これは過去から現在に至るまでの全ての女性への誹謗中傷でしかありませんし、同時に女性に妊娠・出産をさせてきた男性は「愛する女性に『命懸け』の『トチ狂った』行為を強要している」ことになってしまいます。

つまり長谷川豊は愛し合う夫婦が新しい生命を生み出すという極めて重要で尊い行為に泥を掛け、踏みにじっていることになります。

「過激な物言いだが、問題を真剣に考えていればこそだ」という擁護に関しては、「愛しているから」と言いつつパートナーに暴言を吐くことはDVであり、「お前のためを思って」と部下や生徒に罵詈雑言を浴びせかけることはパワーハラスメントであるという一般的な見解のみを提示するに留めましょう。

そして政治家を目指す者が「少子化対策」を語るのであれば、そこでは女性の妊娠・出産へのリスクを如何に減らし、子供を産んでもらえるかを考えるのが筋のはずです。

周産期医療の安全性は医学のさらなる発展に期待する他ありませんが、そのために予算を振り分けるという提言もできるはずです。また、妊娠中の女性やベビーカーを使う母親に対する攻撃が問題になっていますが、そうした社会の風潮への対策も極めて重要です。

さらには長谷川豊の指摘する、出産した女性が「15年間は自分のキャリア全部潰されます」「さよならキャリアですよ」という問題も現代日本では実際に蔓延していますが、これこそ政治が対策しなければならない問題のはず。

例えば内閣府の『第1子出産前後の女性の継続就業率』の動向関連データ集によれば、出産後に就業を継続する女性の割合は2010~14年に50%を超えましたが、まだ4割以上が離職しているのが現状です。


不正統計や公文書改ざん問題などからデータの信憑性自体への疑問を示す向きもありそうですが、それを置いておいても保育園落ちた日本死ね!!!ブログが話題になったのが2016年であることを考えれば、出産後の女性のキャリアに関する問題は未だ山積しています。

育児休暇を男女ともに取りやすくする、職場に復帰しやすい体制や社会的認識の構築、保育園への全入の義務化、保育士の賃金・待遇改善など、多くの提言が現時点でも行われており、いずれも早急な実現が必要です。

しかし長谷川豊はそこでなぜか「女性の知的レベルというか教育レベルが低い国」で出生数が多く、そうした国の女性が「計算できないから。本能の赴くままに、種族維持本能で産んじゃいます」と述べるのです。

これでは女性の妊娠・出産のリスクを少しでも減らし、社会復帰をサポートする代わりに女性が「本能の赴くままに、種族維持本能で」妊娠・出産する社会を目指すように受け取られても致し方ありません。

実際のところ、少子化が進みながらも政策によって歯止めを掛けたフランスでは3人以上の子供を産んだ家庭への家族手当の強化や産休期間の延長、子供への公的助成の充実などにより、妊娠・出産をバックアップしています。

また以前BUZZAP!でも紹介したフィンランドでは、約50点のアイテムが詰め込まれ、箱はベビーベッドにもなるという「ベビーパッケージ」の導入をはじめとした総合的なサポートが行われています



これは妊娠期から赤ちゃんが小学校に上がるまでの期間を総合的にサポートする「ネウボラ」という組織が行っているもので、現在の利用率はほぼ100%とのこと。90年代には支給が養父母にも拡大され、2018年から母親手当が増額されてボックスの内容が更に充実するなど、赤ちゃんの誕生を社会全体が祝っているかのようです。



これにより一時は日本よりも低下していた出生率に歯止めが掛かり、現在は日本よりも高い1.8前後の水準で推移していることが分かります。



現代日本が目指すのはすべての女性が輝く社会ですから、参考にすべきは「女性の知的レベルというか教育レベルが低い国」ではなく、少子化への真摯な対応を行って一定の効果を出しているこれらの国ではないでしょうか?

◆長谷川豊は参院選の維新の比例区の候補です
繰り返しになりますが、長谷川豊は日本維新の会全国比例区第7支部長であり、今年の夏の参議院選では比例代表候補となることが予定されています。

日本維新の会の馬場幹事長もブログでは色々と炎上していますが、あれをよく見ていただくと、本音は何なのかということが分かっていただけると思うのですと発言しており、維新は長谷川豊のこうした思想を知った上で党として擁立していることになります。


長谷川豊が当選した暁には、日本の少子化を防ぐために女性に対してどのような政策を提言することになるのでしょうか?

【5/9 10:00追記】
長谷川豊候補の関係者と思われる所属不明で匿名の人物から記事内容についてご指摘をいただきましたので、大幅に加筆修正を行いました。

まず、長谷川候補の現在の肩書きが公式サイトに記載されている「日本維新の会千葉県第1選挙区支部長」ではなく「日本維新の会全国比例区第7支部長」であるとの最新情報をご提供いただきました。

この事実誤認が虚偽の事実の流布で公選法違反に当たるとのことで即刻訂正致しましたが、公式サイトのトップには5月9日10:00時点で「日本維新の会千葉県第1選挙区支部長」と堂々と記載されており、公選法違反が懸念されます。


また当記事で行った公式チャンネルの引用が「引用の条件のひとつである『主従』を満たしているとは言い難」いとして「早急な削除を命じます」との通達をいただきました。

BUZZAP!では長谷川候補の主張を生に近い形で読者に提示できればという配慮から論評を手控えておりましたが、詳細な論評の掲載をもって引用の条件を満たすことで削除に代えさせていただきました。

【5月9日17:30追記】
長谷川候補の発言の以下の部分について、読者より事実誤認であるとの指摘がありました。

今でも実際1%くらいの人は出産で死んだりするわけじゃないですか。日本は全然それは少ないけれども、アメリカとかだったら3%の人が周産期医療で亡くなるわけじゃないですか。

厚生労働省の資料から2012年の妊産婦死亡率を見ると日本は10万人当たり3.5人で0.0035%となります。なお、同年のアメリカ合衆国は10万人当たり18.7人で0.0187%となっています。


また、公益社団法人日本産科婦人科学会の周産期医療に関するインフォグラフィックスを見ると、1950年の時点ですら日本の妊産婦死亡率は10万人当たり161.2人(0.1612%)であったことが分かります。


1%や3%の妊婦が出産に絡んで死ぬという数字はいったいどこから出てきたのでしょうか?侮蔑的な言葉で声高に少子化問題を語りつつも、実はデータが大間違いというオチはかなり恥ずかしいと思われますが…。

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