「エタ・ヒニンは十何人で暴行する犯罪のプロ」維新の長谷川豊参院選候補の発言が再び話題に→謝罪し撤回

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もはや炎上芸人と化した維新の会の参議院候補、長谷川豊の部落差別発言が再び炎上しています。詳細は以下から。

◆長谷川豊の暴言と炎上が止まらない
女が完全にとち狂って本能に支配され切って完全にクルクルパーにならないと子供産もうなんて思わない」発言が先日炎上したばかりの維新の会の参院選候補、長谷川豊の発言が再び大きく炎上しています。

この発言は2019年5月15日にYouTubeにアップされたばかりの講演会の動画。「女は3歩下がって歩け!」という言葉の「真意」を説明する下りで部落差別発言を行っています。

当該部分のみの切り取りはアンフェアなため、前後の文脈も併せて書き起こします。

日本には江戸時代にあまり良くない歴史がありました。士農工商の下にエタ・ヒニン、人間以下の存在がいると。でも人間以下と設定された人たちも性欲などがあります。当然、乱暴などもはたらきます。一族、夜盗郎党となって十何人で取り囲んで暴行しようとした時に、侍は大切な妻と子供を守るだけのためにどうしたのか。

侍はもう刀を抜くしかなかった。でも刀を抜いた時に。どうせ死ぬんです。相手はプロなんだから、犯罪の。もうブン回すしかないんですよ。ブンブンブンブン刀ブン回して時間稼ぎするしかないんです。どうせ死ぬんだから。

「もう自分はどうせ死んだとしても1秒でも長く時間を稼ぐから、大切な君だけはどうか生き残ってほしい。僕の命は君のものだから、僕の大切な君はかすり傷ひとつ付けない」といって振り回した時に一切のかすり傷がつかないのが二尺六寸の刀が届かない三尺です。「女は三尺下がって歩け」、愛の言葉です。

◆部落差別という直球の差別発言
さて。引用の主従関係を満たすために、この発言の問題点を詳細に論じてみましょう。

まず、「人間以下と設定された」エタ・ヒニンという被差別部落民が存在していたことは否定のしようがありません。

ですが長谷川豊の発言の問題は、このエタ・ヒニンに「性欲などがあります」としたうえで「当然、乱暴などもはたらきます」と決めつけているところ。

また、それだけに留まらず彼らが「一族、夜盗郎党となって十何人で取り囲んで暴行しようとした」という無根拠な舞台設定を行います。

加えて「相手はプロなんだから、犯罪の」と述べ、被差別部落民を一族で徒党を組んで集団レイプを行う犯罪者集団であると説明しています。

ここまで被差別部落民を犯罪者扱いしながら、一体どのような史実をもって被差別民が犯罪者集団であると断ずるに至ったのか、残念ながら事件の出典や根拠の説明はありません。

また、仮に被差別部落民が上記のような犯罪を行った記録が残されていたとしても、彼ら全員を「一族で徒党を組んで集団レイプを行う犯罪者集団である」であったと断定することは余りにも粗雑な論立てであるのみならず、差別発言でもあります。

例えば以前慶応大生による集団強姦事件が大きな問題となりましたが、この事件をもって慶応大生の事を「徒党を組んで集団レイプを行う犯罪者集団である」と言うことはできません。

同様に慶応大生を「〇〇県人」や「〇国人」に置き換えて当てはめることもできませんし、であれば当然ながらエタ・ヒニンに置き換えることもできません。

長谷川豊はこの動画をツイッター上で拡散した個人アカウントに対し以下のように返信。


魚拓

自らの発言を「かつてこのような暗い歴史があったという史実を述べる事」としていますが、この返信でもいかなる文献を根拠として被差別部落民が「一族で徒党を組んで集団レイプを行う犯罪者集団である」事を史実扱いしているのかは示されません。

結局のところ長谷川豊は「女は三尺下がって歩け」という言葉を説明するために、無根拠に侍を美化し、被差別部落民を犯罪者集団扱いしているだけと言わざるを得ません。

なお、上記動画の書き起こし以降の部分では、この言葉を受けて大日本帝国の兵士たちを賛美すると同時に「特攻隊の遺書には一言も天皇のての字も入ってなかった」という保守派論客が激怒しそうな発言も飛び出します。

実際には特攻隊の遺書に「天皇」の文字があった事はこちらの特攻隊の遺書を集めたサイトなどでも確認できます。

さらに長谷川豊はアメリカ合衆国を白人至上主義者の集まりだとした上で、GHQが戦争を正当化するために日本を異常国家だとするストーリーを「捏造」したとまで指摘していますので、気になる方はぜひ動画全編をご覧下さい。

◆長谷川豊は参院選の維新の比例区の候補です
またもや繰り返しになりますが、長谷川豊は日本維新の会全国比例区第7支部長であり、今年の夏の参議院選では比例代表候補となることが予定されています。

日本維新の会の馬場幹事長もブログでは色々と炎上していますが、あれをよく見ていただくと、本音は何なのかということが分かっていただけると思うのですと発言しており、維新は長谷川豊のこうした思想を知った上で党として擁立していることになります。


8割がたの女ってのは、私はほとんど「ハエ」と変わらんと思っていますと発言した長谷川豊が、「女は三尺下がって歩け」という言葉を男性から女性への愛の言葉だと熱弁すること自体がかなりグロテスクではありますが、この辺りの整合性はどうなっているのでしょうか。

【5/21 10:00追記】
「女は三尺下がって歩け」という言葉自体が後世に捏造されたデタラメであるとの指摘を読者からいただきましたので追記。こちらのtogetter上では三田村鳶魚「江戸武家事典」を引き、夫婦同伴で出歩く習慣がなかった(むしろするなと戒められていた)事が紹介されています。

なお帯刀を許可された刀の長さは時代や身分によって変わりますが、刀の平均的な刃長は60~73cm程度。当然これに腕の長さが加わりますので、「ブンブンブンブン刀ブン回して」いたら女性にも当たってしまいます。

【5/22 21:00追記】
長谷川豊が上記動画で話した内容について、謝罪し撤回する旨を自らの公式コラム「本気論 本音論」のポスト現在、一部ネットで拡散されている動画について全面的に謝罪致します」(魚拓にて明らかにしました。


魚拓

長谷川豊は自らの動画での発言について、コラムの書き出しで以下のように弁解。

今、自分で読んでも訳が分かりません。まず身分制度の話と暴漢に襲われる話が全くリンクしていません。皆さんが読んでも意味が分からないと思いますが、僕が今読んでも意味が分かりません。ただ、とんでもない差別発言であることは、まぎれもない事実であることに気づきました。

現在、一部ネットで拡散されている動画について全面的に謝罪致します _ 長谷川豊 公式コラム 『本気論 本音論』より引用)

講演という公的な場で素面だったにも関わらず、自分でも意味が分からない「とんでもない差別発言」を口走っていたというのはまったく洒落になりません。

丸山穂高議員は国後島でのビザ無し交流という極めて公的な場で泥酔した上で戦争発言をして国際的な問題に発展したわけですが、素面ですら自らの発言をコントロールできない人物は果たして国家を担う政治家としてふさわしいのか、よく考える必要がありそうです。

なお、長谷川豊は上記動画を貼ったツイッターアカウントに対して5月20日時点で以下のように「警告」しています。


魚拓

ここでは自らの発言について「かつてこのような暗い歴史があったという史実を述べる事」と断言しており、これに言及することを「貴殿には差別発言ですか」と相手を詰問までしています。

つまり、この時点では完全に自分の発言内容を「史実」であると理解し、その上で差別発言ではないと認識していたことになります。

また、5月21日の既に削除済みの公式コラム記事「90分の講演を切り取り 自分たちの犯罪行為は棚上げして取材もせずに切り取りして批判 なんなんでしょうねぇ」(魚拓では以下のように発言。

僕の講演会の映像を切り取って、「差別だー」と言ってるそうですが、呆れ果てます。

(中略)

もちろん僕は現在、週に2~3回のペースで様々な場所で講演を続けていますが、
「長谷川は差別的な表現をした」
なんて声はかつて出席したすべての方から一度も伺っておりません。

90分の講演を切り取り 自分たちの犯罪行為は棚上げして取材もせずに切り取りして批判 なんなんでしょうねぇ _ 長谷川豊 公式コラム 『本気論 本音論』より引用

自らの発言内容と、それが差別表現ではないことに揺るぎない自信を持っていることが伺えます。

さて、いったわずか1日の間に何が起こって自分の発言の意味が分からなくなったのでしょうか?

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