医療大麻検索アプリ「Dr. Ganja」をタイ政府が開発、国を挙げての医療大麻推進体制に

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世界の大麻への認識はこの10年で大きく変わってきましたが、その波がアジアにまで到達していることがよく分かります。

◆タイで医療大麻が解禁
2020年1月13日に正式に解禁されたタイの医療大麻。この日にバンコクでは最初のフルタイム営業の医療大麻クリニックが開院となりました。

Anutin Charnvirakul厚生大臣は、患者たちは最初の2週間は無料で治療を受けることができ、また全国で77のクリニックが各県で開院する事になると述べています。現在既に2200人近い患者が医療大麻での治療に登録を行っているとのこと。

関連報道では、医療大麻クリニックでは大麻オイルのみが処方されており、400人の患者が13日に無料のオイルを処方されました。


このオイルは偏頭痛や不眠症、吐き気や痺れ、疼痛などに用いる事ができ、タイ政府によるとこれらはタイの伝統医療に基づいて処方されます。1935年に違法化されるまで、タイでは伝統医療の中で大麻を用いてきた歴史を持っています。

◆医療大麻「推し」が昂じてアプリまで開発
現在、タイで大麻を取り扱う許可を得られるのは病院と研究機関に限られていますが、大麻の供給を担っているのはタイ厚生省の薬事関係団体です。タイ政府は将来的に営利企業の大麻産業への参入を認めるつもりとされています。

実際、プラユット・チャンオチャ首相は2019年12月に国営医療大麻研究サイトのローンチ広報イベントに来場。医療大麻のゆるキャラ「Dr. Ganja」の隣に立ってアピールし、自ら大麻オイルを使用し、自分でも使おうと思っていると明言。

また、タイ政府は患者が医療大麻にアクセスしやすくするためのスマホアプリ「Dr. Ganja in TMM」も開発。患者は医療大麻クリニックがどこにあるかを検索でき、そのまま予約を取ることも可能です。


なおiOS版とAndroid版がありますが、現時点でタイ国内でしか利用できず、文字はタイ語とかろうじて英語が利用可能なようです。


◆なぜタイ政府は医療大麻をここまで「推す」のか
タイ政府がここまで医療大麻に熱心な理由は大麻産業の極めて有望な将来性にあります。アメリカ合衆国やカナダで巨大な大麻市場が形成されたように、アジアでも同様に市場が形成されれば、規制を先に解除して推進するのはイノベーターとしては最善手となります。

調査会社のProhibition Partnersによると、2024年のアジアでの大麻市場の規模は5.8億ドル(約6380億円)を超えるとされており、現在アジアではタイと韓国のみが医療大麻を合法化していることを考えれば、これらの利益の多くを手中にすることができるということ。

以前も指摘しましたが、タイは北西部のチェンマイを中心に医療ツーリズムを推進しています。伝統医療やタイマッサージなどを組み合わせて提供しており、伝統医療に位置づけられる医療大麻はこれと極めて親和性の高いもの。

かつてはヒッピーや旅人たちが大麻を求めてタイの島に渡りましたが、これからは裕福な高齢者が医療大麻を求めてタイに飛ぶことになりそうです。

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