アベノマスク批判で首相が皮肉った「朝日新聞の布マスク(3300円)」、大阪「泉大津市マスクプロジェクト」で由緒ある繊維会社が手作りしたものでした

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「アベノマスク」を批判された首相が皮肉ってみせたのは、「日本のものづくり」そのものでした。詳細は以下から。

◆安倍首相が「朝日新聞社が販売した3300円の布マスク」をあげつらう
まず見てもらいたいのが毎日新聞社の報道。緊急事態宣言を全国に拡大したことについて、4月17日に行われた安倍首相の記者会見での一幕を取り上げた、4/18 10:00現在アクセスランキング1位の記事です。

“布マスク批判”を指摘の朝日記者に首相が反撃 「御社も3300円で販売」 - 毎日新聞


朝日新聞社が運営する通販サイト「朝日新聞SHOP」で布マスク2枚組が3300円で販売されていたことを首相があげつらっています。


こちらが「朝日新聞SHOP」で販売されていたマスク。「洗える立体ガーゼマスク2枚セット」という商品名で、鼻からあごまですっぽりと覆えるようになっています。この時点で「アベノマスク」とは全く品質が異なるように見えますが……


◆繊維のまちの底力を見せる「泉大津市マスクプロジェクト」で作られたものでした
続いて見てもらいたいのが大阪府泉大津市が主導した「泉大津マスクプロジェクト」の概要。国産毛布の9割を生産する「繊維のまちだからこそできること」として、地元メーカー6社が長年培った技術を駆使して再利用できる布マスクを販売するという内容です。


泉大津商工会議所の公式ページでは、朝日新聞SHOPで販売されていたものと同じ布マスクが掲載されていました。ガーゼ4層の立体構造を採用した高品質な手作りマスクです。


販売元の大津毛織は100年以上の歴史を誇る老舗メーカー。公式ページでは自社製マスクが朝日新聞に取り上げられたことを報告していますが、「6社で400枚」という小ロット生産のため、どうしても値段を下げられない事情があることが分かります。


つまり安倍首相があげつらったのは「日本の老舗繊維メーカーが自治体の呼びかけで手がけた、手作りの高品質立体構造布マスク」であり、日本のものづくりそのものを皮肉ってみせたのと変わらないわけです。

地元商店や商工会議所での販売にとどまるなど、販路が非常に限られている泉大津市マスクプロジェクトの製品たち。自社通販サイトを通じて日本全国への販路を提供した朝日新聞社が皮肉られるのは、理不尽と言わざるを得ません。


◆マスク報道に歓喜する首相応援団たちの様子をご覧ください
前述の毎日新聞社の報道は、政権に批判的な朝日新聞を攻撃したい「首相応援団」とでも呼ぶべき人々に大ヒット中。上記の事実を踏まえた上で、国会議員などの発言を見てみましょう。




そして最もえげつないのがデイリー新潮の『【コロナ禍】「朝日新聞」通販ショップがひどい 2枚で3300円の布マスク』と題した記事。

上記のような経緯があることには触れず「混乱に乗じてマスクで商売するとは火事場ドロの所業。まさに“貧すれば鈍する”で、言論機関としては情けない」という言葉を紹介するなど、ぼったくりであるかのように徹底的に叩いています。


・12:45追記
楽天市場で同じものが販売されていたため、朝日新聞SHOPで販売されていた布マスクの概要をおさらい。

密度の高いガーゼに国産不織布、医療用レベル原料を使ったの脱脂綿わた、肌に優しいシルクガーゼの4層構造を採用。


老若男女問わず使えるフリーサイズで鼻からあごまですっぽりカバーできます。「成人男性には小さい」といったこともありません。


柔らかいゴムで耳への負担も軽減。「ひもが短くて耳が痛い」という苦情もなさそうです。かなり作り込んでいることもあり、楽天市場では追加生産第8弾まで売り切れる事態となっています。


「アベノマスク」の欠点を大きく改善したようなマスクですが、はたして本当に首相は揶揄できる立場なのでしょうか。

・14:00追記
ちなみにこのマスク、サイズは縦約14cm、横約20cmとかなり大きめ。前述の通り立体構造で顔にフィットする作りです。


一方「アベノマスク」は縦9.5cm、横13.5cmで立体構造もなし。厚生労働省は「口と鼻を覆うために十分な大きさ」としているものの、どちらに安心感があるかは一目瞭然。「布マスク」といっても、まったく仕様が異なることが分かります。


・14:40追記
経済評論家で加計学園客員教授の上念司氏が「ぼったくりマスク」と断じて不買を呼びかけています。


なお、朝日新聞SHOPでの販売価格は泉大津市内と変わりません。

日本のものづくりを支えてきた老舗メーカーが自治体の呼びかけに応え、利便性を重視して作った高品質マスクをぼったくり呼ばわりすることで、朝日新聞社だけでなく製造元の名誉すら毀損していますが、何をもってそう断じたのでしょうか。

・次の記事
攻撃する声はメーカーにも届いていたようです。

アベノマスクと段違いに高品質な「朝日新聞の布マスク(3300円)」、上念司加計学園客員教授らの「ぼったくり」攻撃に国内老舗メーカーが悲しみの声 | BUZZAP!(バザップ!)


なんと新型コロナウイルス感染対策に一定の効果が見込めることが明らかになりました。洗って何度も使えますが、それでも「ぼったくり」なのでしょうか……。

首相が皮肉った「朝日新聞の布マスク」は感染予防に効果が見込めることが明らかに、一方アベノマスクは非推奨 | BUZZAP!(バザップ!)

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