【コラム】アベノマスクいまだ東京都以外で配布なし、不織布マスク流通回復後に税金で不要品が届けられる最悪の事態に

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アベノマスクが本格的に黒歴史となりそうです。詳細は以下から。

◆アベノマスクの配布状況を都道府県別でチェックしてみよう
まず見てもらいたいのが、厚生労働省公式サイトにある「布製マスクの都道府県別全戸配布状況」というページ。


アベノマスクの配布状況を都道府県別に一覧できるという、非常に頼りになるページです。なお、「感染者数が多い都道府県から順に配布いたしますので、地域によって配布の時期が異なりますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます」とのこと。


それでは早速各都道府県の配布状況(2020年5月7日現在)を見ていきましょう。早くからクラスターが発生していた北海道では残念ながら「準備中」とされており、配布は開始されていません。


東北の中心地、宮城県も準備中。


東京都と隣接する人口密集地の埼玉県、千葉県も準備中です。


東京都は4月17日から配布しているものの、20日が経過した今も配布を終えていないようです。隣接する神奈川県も準備中のまま。


三大都市圏の一角、愛知県も準備中。ちなみに東京・大阪が感染拡大の食い止めに苦心する中、愛知県は新規感染者ゼロ名を2日連続で達成しています。


京阪神もそろって準備中。


九州の中心地、福岡県も準備中。


離島医療には限界があるため、積極的な予防が必要な沖縄県でも準備中でした。


つまりアベノマスクは47都道府県中東京都のみで配布されており、その東京都ですら配布から20日が経過しても届け終わっていないことになります。

総務省の「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」によると、平成31年1月1日時点での日本全国の世帯数は5852万7117世帯。

東京都は719万8348世帯(日本全体の約12.3%)のため、アベノマスク配布の進捗度は20日間かけて10%あるかないか……といったところでしょうか。

◆アベノマスク配布に至った理由と時系列をおさらい
厚生労働省によると、「マスク不足を踏まえ、日本全国の世帯に速やかに布マスクを2枚ずつ配布する」というコンセプトで生まれたアベノマスク。

布製マスクは、使い捨てではなく、洗剤を使って洗うことで再利用可能なマスクです。店頭でのマスク品薄が続く現状を踏まえて、確保の目途が立った布製マスクを、国民の皆様に幅広く、速やかに配布するために、日本郵便の配送網を活用し、全国の世帯に向けて、1住所当たり2枚ずつ配布することとしたものです。

しかし時系列でおさらいすると、政府によるマスク不足対策は「店頭からマスクが消えて1ヶ月半でようやく転売が規制され、3ヶ月が経っても代わりの布マスク2枚すら全く行き渡らない」という、惨憺たる状況であることが分かります。

2月頭:店頭から不織布マスクが消える
3月15日:マスクの高額転売を規制
4月7日:アベノマスク配布を閣議決定
4月17日:東京都で配布開始
5月7日:東京都での配布終わらず、東京都以外は「準備中」


布マスク配布を企画した経済産業省の官僚が自らのSNSで拡散を求めた「マスク配布の真相」とやらはこちら。「ひとしきり文句垂れていただいた後は」など、アベノマスクに不満の声を上げた国民への皮肉も挟まれています。


◆そもそもアベノマスクに感染予防効果は見込めません
新型コロナウイルス対策先進国・台湾が推奨した布マスクの仕様は「緻密な素材を使った外層、中間に不織布、一番内側に通気性の良い柔軟な素材を使った3層以上のもの」。


首相が記者会見で値段のみをあげつらい、皮肉ってみせた「朝日新聞の布マスク」は基準をクリアしている一方、アベノマスクに感染予防効果を期待することは難しいとみられます。


◆役に立たない布マスクを税金で配っている間に不織布マスクの流通が回復へ
そして最大の問題がシャープやアイリスオーヤマなどのメーカーが国内向けに不織布マスクの生産・販売を始めた上、新型コロナウイルスの混乱が収まりつつある中国が輸出を増やし始めたとみられる点。

まだ品薄とはいえ、予防効果を見込めるマスクの供給が回復する兆しを見せているわけです。


不織布マスクが出回り始め、価格が下がったことについて安倍総理は「アベノマスクの成果」と自画自賛していますが、これは前述のように不織布マスクの供給が増えたことによるもの。「需要と供給のバランスで価格が決まる」という単純な商売の仕組みです。

むしろ現状でアベノマスクに何らかの影響力があると考えること自体、思い上がりもいいところですが、市場原理どころか不織布入り高性能布マスクとただのガーゼマスクの違いすら理解できないほど経済やものづくりに疎い安倍総理には難しい話かもしれません。

不織布マスクがある程度手に入るようになってから家に届く可能性まで出てきたアベノマスク。

ただでさえ役に立たないものが必要な時期を大きく逸してから届き、しかも自分が納めた税金が原資に使われていたら、あなたはどう感じますか?

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