【追記】文科省の「 #教師のバトン 」プロジェクトで教育現場のブラック事案が大拡散→萩生田文科相「もう少し品の良い書き方を」



全国の学校現場の取組や、日々の教育活動における教師の思いを社会に広げ、教職を目指す学生や社会人に知ってもらおうという文科省の「#教師のバトン」プロジェクトが始まりました。

ですが文科省の思惑を超え、過酷で理不尽な教育現場の悲惨な状況がこのハッシュタグを通じて拡散され、ある意味教職の現状を知るための最高のチャンスとなっています。

文部科学省の「#教師のバトン」プロジェクトは、時代に応じた質の高い教師を確保する目的で、教職を目指す学生や社会人に現場の教師の姿を知ってもらおうと3月26日に始めたばかりのプロジェクト。

特にツイッター上では「#教師のバトン」ハッシュタグにより「あなたの学校や地域の教師の取組を遠く離れた教師に、ベテラン教師から若い教師に、現職の教師から教師を目指す学生や社会人に、学校の未来に向けてバトンをつなぐ」ためのプロジェクトだと紹介しています。


◆現役教師らから悲痛な訴えが相次ぎ地獄絵図に
「教育は国家百年の大計」と言われるほどに重要で、優秀な教師が育つことも極めて大切。そのために教育現場の現状を広く知ってもらうのはよい試みですが、残念ながらこのハッシュタグで集まったのは阿鼻叫喚と言うほかない現場の教員たちの悲痛な声でした。

大量の仕事と給特法で合法化されたサービス残業の実態。それによる過労での鬱や体調不良、死亡例も。そうなっても過労と認定されない苛烈な現状が切々とつづられます。














他の職業であればブラック企業と炎上するような働き方が蔓延していることが分かります。







学校につきものの部活動がいかに教員の苛烈な時間外労働によって支えられているか。これは全国民が知っておくべき話かもしれません。







世の非正規労働全般と同様に、非正規教員の問題も深刻です。


いじめやハラスメントの報告も。




親が教師だった人のエピソードです。教師本人に影響が留まらないことが分かります。



このプロジェクトや文科省の対応についての感想も。



◆現場の声が文科省に届く
こうした多数の現場の声を受けてか、文科省は3月29日にプロジェクトのnote上で「ご意見・ご指摘 ありがとうございます」とする記事を掲載。
a href="https://mext-teachers-gov.note.jp/n/nb64fe9cb276d" target="_blank" rel="noopener">

現場からの悲痛な声や真摯な意見に対して

ご意見の中では、
・長時間労働の改善
・部活動の負担、顧問制度の廃止
・給特法の改正
・教職員定数の改善
・免許更新制度の廃止
等をはじめとして、様々なご指摘いただきました。

と延べており、少なくとも上記のようなツイートを把握していることが分かります。文科省はその上で

引き続き、学校における働き方改革、負担軽減につながる取組など、主に学校現場における様々な改善に向けた取組を全国の学校現場や教職を目指す方々にシェアをしながら、いただいたご意見を分析し、本質的な改革につなげたいと考えております。

としています。もちろん声が届くだけでなく、法律や制度の形で現場にフィードバックされなければ意味はありません。

今は現場が声を上げて共感を呼び、文科省がボールを受け取った状況です。今後、文科省がどう動いて教育現場の改革を実現するのか、それが今後どれだけの人が教師のバトンを受け取るかに直結することになります。

【追記】
FNNの報道によると、萩生田文科相は教師らの悲痛な意見に対し「前向きな意見もあるし、もう本当に明日にも辞めたい。あるいは「こんな職場に若い学生たちは来ない方がいい」みたいなネガティブな意見もあって戸惑いも感じていますけど、ひとつだけ願わくば、学校の先生ですからもう少し品の良い書き方をしてほしいなというのは私個人としてはございます。」と述べています。

主張の内容よりも言葉遣いや態度を非難して議論をすり替え、相手の発言を封じる手法として近年知られるようになったトーンポリシングだとの批判を招く可能性もありそうです。

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